日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、11月30日(水)から12月11日(日)*1まで開催される「第42回 東京モーターショー」に出展いたします。
*1 一般公開日は12月3日(土)から12月11日(日)
近年、先進国に加えて、新興国においても、環境意識の高まりや更には人口の増大とモータリゼーションなどを背景に、クルマには燃費向上やCO2削減など、多くの技術課題に直面しております。クルマの燃費向上に向け、ハイブリッドカーに代表される電動化の進展に注目が集まっており、更に将来のEV社会の早期実現が期待されています。一方で、当面は市場の大半を占める内燃機関の効率向上も求められており、内燃機関においても、様々な環境対応技術が開発されております。
NSKは、国内最大手、世界3位のベアリング業界のリーディングカンパニーとして、環境に優しいベアリング(軸受)製品で長年培ってきた、「材料技術」、「トライボロジー」、「解析技術」、「メカトロ技術」の4つの基盤技術(4コア テクノロジー™)を活かした低トルク、小型・軽量化、低フリクションなどの自動車製品技術を通して、地球環境の保全に、そして安心・安全・快適なクルマの未来のために貢献しております。NSKは、今後も4コア テクノロジー™を駆使することで、多様化するクルマの環境対応技術にお応えし、将来のゼロエミッション社会の実現に貢献します。
今回の東京モーターショーでNSKは、「未知を行く、道を作る。 これまでも、これからも。」をテーマに、自動車社会の“これから”において、「小型・軽量化」、「低フリクションロス」、「超高速回転」、「メカトロ化」という4つの自動車製品基礎技術で、NSKが考える環境への対応と貢献をご説明します。現在から近未来におけるクルマのCO2排出削減や燃費改善などの環境性能向上への貢献、そして未来の自動車社会においての電気を作るから電気で走るまでを幅広くカバーし、EV社会実現への貢献を紹介いたします。
NSKは、部品単体の設計からパワートレインやステアリングなど重要自動車要素のシステム全体の設計ができるシステムインテグレーターとして、今後も幅広い技術に対応続けていきます。今回のNSKブースでは、近未来の技術として、エンジン周りの燃費向上に貢献するパワートレイン向け製品、ドライブトレインの高効率化を実現する製品、そしてシャシ向けには燃費向上に貢献するステアリングやハブユニット軸受など、あらゆる構造のクルマに精通したNSKならではの幅広い環境貢献技術を展示します。また、未来技術として、EV社会の実現に貢献するイノベーション技術を紹介します。
未来技術ゾーン ~電動化への対応 ~
EV社会の実現に向け、電気を作るための風力発電機向けの技術や燃料電池向けの技術の展示から電気で「走る、曲がる、止まる」ために必要な、EV社会を支えるNSK製品をご紹介します。EVの最大の課題のひとつは航続距離です。航続距離延長に有効なのは、軽量化とバッテリから車輪までの動力伝達を高効率で行うことです。電気モータの高速化は小型軽量化と高効率化の双方に有効で、NSKで開発中の“モータ用超高速軸受”や“トラクションドライブ減速機”などの技術がこの領域を支えます。また、車体の軽量化に貢献する “超軽量ラック&ピニオン”の開発も行っています。東京モーターショーでは、これら未来のEVを支えるNSK製品をEVフロントモジュールの形で展示いたします。
- EVフロントモジュールに使われるNSK製品展示
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- モータ用超高速軸受
- トラクションドライブ減速機
- 電動シフトアクチュエータ
- 低トルク樹脂保持円すい軸受
- 超軽量ラック
また、EVの更なるイノベーションとして、動力装置の究極形となる、車輪のハブ部分に駆動モータを内蔵させるシステムが多く提案されています。この領域では、ホイールハブモータを小型軽量化しつつ、車両に見合った発進トルクの確保と高速走行性能を維持することが重要になります。このようなアプリケーションを支えるNSK製品として、遊星歯車を内装したハブユニット軸受や、その遊星歯車で使用されるミニアチュアケージ&ローラベアリング、また、電動モータと近接する部位で使用する耐電食絶縁軸受があります。東京モーターショーでは、ホイールハブモータを支える以下のNSK製品群を、プロトタイプをユニットの形で展示します。
- ホイールハブモータに使われるNSK製品展示
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- 減速機内装式ハブ軸受ユニット
- ミニアチュア ケージ&ローラ ベアリング
- 耐電食絶縁軸受