基本的な考え方
NSKグループは、環境活動を推進することで持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図っていきます。2019年1月には、「環境」をNSKのコアバリューの一つに位置づけるとともに、2050年のNSKグループのあるべき姿を想定しました。2019年4月には、あるべき姿からのバックキャスティングにより、2021年度までの中期環境行動計画や2026年度までの長期環境行動計画を策定しました。この長期計画ではSDGsのゴール6、7、12、13、15の達成に貢献していくことを明確にしています。
NSKグループ環境行動計画(関連サイト)体制
環境マネジメント体制
NSKグループは、環境関連の取組みに社会の期待を反映するため、取締役会の監督下に「地球環境保全委員会」を設置しています。そして「地球環境保全委員会」は、代表執⾏役社⻑・CEOを委員⻑とし、関連部門の執⾏役が委員を務め、環境に関する実質の最高意思決定機関として、NSKグループの中・⻑期的な環境⾏動計画や環境面の取組みについて討議し、特定の重要項目は、経営会議での審議を経て取締役会に付議されます。また同委員会の決定に基づき、テーマ別の専門部会と本社総合環境部がグループ全体の推進役となり、日々の環境保全活動を進めています。


取り組み
環境マネジメントシステムの認証取得・維持と運用
NSKグループでは、全ての事業所で環境マネジメントシステムのPDCAを回しています。
開発・設計、生産、物流など、特に環境負荷が大きく、環境への取り組みが重要と考えられる事業所については、量産開始などの本格稼働から3年以内に環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の外部認証を取得することにしています。そして、事業所ごとに認証を取得し、定期的に第三者機関の審査を受けることで、マネジメントシステムの実効性を高めています。
環境コンプライアンス
環境関連の監査
NSKグループの各事業所では、内部監査や第三者機関による監査を定期的に実施しています。また、油流出事故の未然防止や環境法令の遵守、廃棄物の適正管理、環境負荷物質管理などを徹底するため、NSK本社の環境部門や地域統括部門による監査を実施しています。

環境関連の法令遵守
NSKグループでは、環境関連の法令を遵守するとともに、法令より厳格な自主基準を定め、大気・水質汚染の防止に努めています。外部環境に影響を及ぼす事故や法令違反行為が発生した場合は、速やかに行政機関などに報告するとともに、原因究明と再発防止に向けた対策を実施しています。
土壌・地下水汚染の浄化
NSKグループでは、2003年度までに塩素系有機溶剤の使用を全廃しました。また、過去の使用によって土壌や地下水に汚染が残る6事業所で浄化を継続しています。定期的に地下水をモニタリングし、浄化の進捗状況を行政機関に報告しています。
環境教育・訓練
環境保全活動の実効性を高めるには、従業員一人ひとりの正しい知識にもとづいて取り組むことが重要です。NSKグループでは、新入社員に対しての全般的な環境研修、全従業員向けに年数回のテーマ別環境eラーニング、各部門の環境管理者向けの目的別教育など、従業員の意識を高めるための啓発活動と、知識を深めるための階層別教育を継続的に実施しています。
