2026年07月07日

日本精工株式会社
コーポレート・コミュニケーション部

工作機械技術振興財団から「工作機械技術振興賞・論文賞 」を受賞

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表取締役社長・CEO 市井明俊、以下NSK)は、公益財団法人 工作機械技術振興財団より「2025年度(第47次)工作機械技術振興賞・論文賞」を受賞しました。

5月26日に開催された表彰式にて(写真提供:株式会社 潤滑通信社様)

2026年6月16日(火)贈賞式にて(於:第一ホテル東京)

写真左から、安達俊雄理事長様(工作機械技術振興財団理事長)、

NSK新井覚(代表受賞者)、NSK竹之内優志、NSK本多信太郎、NSK谷翔太

 

1. 本賞の特徴

工作機械技術振興財団では、毎年度、工作機械技術に関連する論文の中から、新規性、独創性、産業への応用性などを勘案のうえ、優秀な論文に対し工作機械技術振興賞として表彰しています。

このうち「工作機械技術振興賞・論文賞」には、大学、高専、公的研究機関および企業の研究者などを対象に、財団の審査委員会の厳正な審査を経て工作機械の発展・進歩に大きな貢献が期待できる独創的な論文が選考されており、工作機械業界をはじめとするものづくりの分野において伝統と名誉を伴った影響力のある賞として知られています。 

 

2. 受賞概要

1) NSK受賞者:

・産業機械技術総合開発センター  新井 覚  (エグゼクティブ・チーフエンジニア)

・デジタルツイン推進室  竹之内 優志

・デジタルツイン推進室  本多 信太郎

・コア技術研究開発センター  谷 翔太  (主任)  

※所属部署は論文公開時(2025年2月)のもの。

2)    受賞内容:

(1)   論文題目

Foundational development, modeling and configuration of state stabilizing mechanism to maintain axial tension in ball screw feed drive systems

Journal of Advanced Mechanical Design, Systems, and Manufacturing, Vol.19, No.1,2025

 ( https://doi.org/10.1299/jamdsm.2025jamdsm0008 )

(2)摘要

工作機械のボールねじ送り系の機能を維持する方法として、「軸力の状態安定化機構」を提案しました。発熱によりボールねじが伸長しても、送り系としての摩擦が常に安定した状態となるようにボールねじの軸力を、軸受で生じる摩擦熱を利用して維持する方法を考案し、解析モデルを構築するとともに、その機能を実機評価により立証しました。   

3)    受賞理由:

「従来ボールねじの熱変形対策は、対処療法がほとんどであった。これに対し本研究では、軸力を自律的に安定化させる手法を提案することで工作機械の高精度化と信頼性向上に寄与する成果を創出しており、その点を高く評価した」 (新野秀憲審査委員長、東京科学大学名誉教授、職業訓練大学校名誉教授)。 

 

3. 参考リリース等

・ニュースリリース(2022年11月2日):

ボールねじ送り系の状態安定化技術を開発

・Webマガジン「NSK Stories」(2023年3月8日):

未来志向の工作機械に向けたボールねじ送り系の状態安定化機構『NSK Feed Drive Adjuster』

・ニュースリリース(2023年11月27日):

日本機械学会から「2023年度 生産加工・工作機械部門 技術業績賞」を受賞 | 日本精工 (NSK)

・NSK Technical Review (2026年1月):

No.2606 ボールねじ送り系を対象とした軸力維持のための状態安定化機構の基本機能とモデル化 | 日本精工 (NSK)

 

■公益財団法人 工作機械技術振興財団について

 学術および科学技術の振興を目的として、株式会社牧野フライス製作所の創業者牧野常造氏らの寄付により、昭和54年(1979年)に設立された公益財団法人です。工作機械の開発、生産、利用に関する基礎的、応用的な技術の開発に係る助成を通じて、工作機械の品質・性能の向上、生産および利用の改善や合理化にたずさわる研究者・技術者の養成に寄与することにより、機械産業の健全な発展に資し、国民経済の発展に寄与することを目的としています。  

■NSKについて

 NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年以上にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では約30ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、またボールねじ、電動パワーステアリングなどにおいても世界をリードしています。