Press Release

2013国際ロボット展に出展

~ヒューマン・アシスト・テクノロジーに基づく新開発のロボットや技術を発表~

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、11月6日(水)~9日(土)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「2013国際ロボット展」に出展いたします。

【開発の背景】

NSKは本展示会への出展を通じて、ロボット技術の進化に向けて、関係各社との交流を行い、多くのご来場の方からのご意見やご要望を収集します。また、ロボットやセンサ技術について、市場での新たなニーズとシーズを探求します。

NSKは、神奈川県のさがみロボット産業特区のロボット実証実験支援事業に参加しております。今回はNSKのブース及びかながわパビリオン内でも出展します。

【主な展示物】

主な展示物 ガイダンスロボット
ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボット
持運び可能な障害物回避ポータブル先導ロボット
センサ技術 光学式力覚センサ(初出展)
小型高分解能エンコーダユニット(初出展)
近接覚センサ技術*1

*1:電気通信大学知能機械工学科下条教授との共同研究

(1) 障害物回避先導ロボット
行きたい場所を入力することで、進路上の障害物を認識して自律回避する車輪型移動ロボットです。
盲導犬や介護犬の代用、車椅子の機能向上、高齢者の移動支援機器などへの応用が期待できます。
ブース内でデモンストレーションを行います。
(2) 光学式力覚センサ
光学式を採用することで、ひずみゲージ式の従来センサに対し、非接触で壊れにくく、温度による影響が少ない特徴を有する光学式力覚センサを開発しました。
力覚センサは障害物回避ロボットの入力インターフェースに用いられるほか、各種製造現場の組立ラインなどに用いられる産業用ロボットの力を検出する用途への適用が期待できます。
(3) 小型高分解能エンコーダユニット
偏光軸検出方式を採用することで、従来の光学通過式センサ(外径最小φ5~6mm,回転分割数1,000~2,000)に対し、センサ外径φ6mmへと小型化が可能となりました。また1回転当たり16,384分割の高精度な検出性能が可能となります。
小型高分解能エンコーダユニットは、ロボットの小さな関節部に用いられるほか、精密計測機器や半導体製造装置への適用が考えられます。
(4) 近接覚センサ
LED光を照射し、その反射光を受光することで、前方の対象物の有無や物体との距離を検出する素子を線状に多数配置し、対象物との距離とその中心位置をリアルタイムに取得します。NSKは、本技術をヒューマンアシストロボットの障害物回避用途として開発しました。
本センサの特長は、少ない配線で多数のセンサ素子の情報を得ることができ、緊急回避のために応答時間が1ms(1000分の1秒)以下の検出速度を実現しました。また、取り付け基板を柔軟材質にすることでフレキシブル性を付与することも可能としました。会場では、本技術のデモンストレーションを行います。
NSKのロボット技術への取り組み
ロボット操作インタフェース
開発したエンコーダユニット

【展示会概要】

展示会名 2013国際ロボット展
開催期間 2011年11月6日(水)~11月9日(土)
会場 東京ビッグサイト(東京都江東区)
出展ブースNo. 東3ホール SR-08
公式ウェブサイト https://www.nikkan.co.jp/eve/irex/ New Window

【ご参考】

(1) NSKのロボット技術の取り組み

NSKは、これまで軸受やNSKリニアガイド™、ボールねじなどの供給を通じて、ロボット技術を支えてまいりました。

NSKは、トライボロジー、材料、解析、メカトロの4つのコアテクノロジーを活かすことで、Motion&Controlを通じ、ヒューマン・アシスト・テクノロジーの発展と円滑で安全な社会に貢献します。

NSKは、これからもこの分野における潜在的な課題をいち早く捉え、ロボット技術の開発を通じて、社会に貢献してまいります。

2007年 機械要素部品技術にメカトロニクスの高度なセンサ技術を統合することで、自律認識して階段を昇降する4足の脚車輪型ロボットを開発。
2009年 障害物をセンシングし、回避しながら平地を先導するガイダンスロボットを開発。
2011年 ガイダンスロボットの外界認識や移動・駆動技術の機能・性能を向上し、脚車輪型ロボットにもガイダンス機能を付加。
(2) 2013国際ロボット展について

ロボット技術の飛躍を目的として、「RT ロボットと共に創る未来」をテーマに、一般社団法人日本ロボット工業会と日刊工業新聞社が主催します。会期中は日本のみならず海外のロボット技術やロボット製品も展示され、活発な技術交流と商談が行なわれます。