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社長メッセージ

2021年4月に社長・CEOに就任した際、ビジョンとして、「変わる 超える」で「あたらしい動き」をカタチにしていく、を掲げました。私が思い描くのは、“100年、1000年先でも回り続けている会社”、“社会から必要とされ、信頼されて選ばれ続ける会社”、“未来志向の高い目標に向かって、挑戦し前進を続ける、元気で活力のあるおもしろい会社”です。時代の変化・進歩に受け身の対応では時代に取り残され、市場での競争力は劣化してしまいます。「変わる 超える」で社会へ新しい価値を提案し続け、変化の時代を勝ち抜く競争力を築いていきたいと考えています。

需要環境は回復しつつありますが、サプライチェーン問題、新型コロナウイルス変異株の感染拡大、材料費の高騰など不確定要素があります。不確定要素が想定される中でも改善を続け、常に来期、再来期、そしてその先を見つめた運営をしていきます。

NSKを取り巻く事業環境が変化している中でも、NSKがステークホルダーの皆様と持続的に価値を協創し成長し続けるためには、特に“環境”“電動化”“デジタル”の3つが鍵になると考えています。地球環境の保全は企業理念で定めている当社が存在する意義の一つであり、あらゆる産業で機械や乗り物の動きが滑らかになることにより、効率が上がり、省エネルギーにつながります。電動化の流れとして自動車事業では、ガソリン車からハイブリッド車(HEV)、電気自動車(BEV)、水素やバイオ燃料車などへのシフトが加速しています。この変化に伴い、自動車部品に対する技術的要求は、高速回転、小型・軽量化、静音性、耐久性の面で、より高性能なものになっており、こうした技術的要請に応えるとともに、環境貢献車の発展と普及に貢献していきます。産業機械事業では、5G、IoTの普及が進む中、あらゆるものがつながり、電動化や自動化ニーズが加速することで、小型モーター需要が大幅に拡大していきます。もう一つのキーワードはデジタルです。デジタル技術の活用で現在注力しているものがデジタルツインです。デジタル化をより深化させることで、より理論的に摩擦による現象を分析し、開発のリードタイムを短縮、より安全、安心で地球環境にやさしい提案につながる新しい価値の創出を目指しています。

当社は、MOTION & CONTROL™を通じて、社会課題である円滑で安全な社会の実現、地球環境の保全に貢献することを企業理念としています。この企業理念の下、SDGsの17の目標を全て尊重するとともに、事業に関連した7つの目標を重要課題として選定し、積極的に取り組みを進めていくことをSDGs宣言で定めています。NSKの製品は産業システムのバリューチェーン全体にかかわりを持っており、産業全般のエネルギーロスの削減に貢献してきました。脱炭素社会に向けた動きが加速化していく中で、NSKはさらなる貢献ができると考えており、ステークホルダーの皆様と新しい社会的価値の協創につなげていきたいと思います。

“100年、1000年先でも回り続けている会社”、“社会から必要とされ、信頼されて選ばれ続ける会社”、“未来志向の高い目標に向かって、挑戦し前進を続ける、元気で活力のあるおもしろい会社”であるために、「変わる 超える」に挑戦していきます。引き続いてのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

取締役 代表執行役社長・CEO

取締役 代表執行役社長・CEO 市井 明俊
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