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品質マネジメント

基本的な考え方

NSKグループは、品質を4つのコアバリューの一つと位置づけ、製品やサービス、提供する情報を含め全ての品質を業界でNo.1にすること、即ち「Total Quality No.1」を実現することで、世界中のお客様に喜ばれるモノつくりを目指します。

品質保証ビジョン2026(「お客様第一」の「100%良品」)に向け、「NSK品質保証の三本柱」に基づいた活動に取り組んでいきます。

NSK品質保証の三本柱

品質保証ビジョン2026

2026年までに実現すべき目標として策定したのが「品質保証ビジョン2026」です。「品質保証ビジョン2026」では、上記のとおり「三本柱」を掲げています。「設計品質」、「製造品質」、「サプライヤー品質」、最終的に「市場品質」を高めるという、部門協働での一貫した、かつシームレスな品質向上に取り組み、Total Quality No.1を実現します。2026年には「お客様第一」の「100%良品」を目指します。

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体制

品質保証体制

NSKグループは、社長を委員長とする「全社品質委員会」を設置し、グループ全体の品質マネジメントを統括しています。この委員会は年3回開催され、社長や各事業本部の担当役員などが品質管理の状況を確認するとともに、品質課題や必要な取り組みなどについて討議しています。また、品質マネジメントのグローバルな統括部門として品質保証本部を置くとともに、各事業本部内にも品質委員会を設置し、生産・販売・技術の各部門が連携しながら品質向上のための取り組みを進めています。品質保証本部は、毎月開催される執行役会でグループ全体の品質管理状況について経営層に報告を行っています。

さらに、韓国、米州、欧州、中国、アセアン・オセアニア、インドに各地域を統括する地域品質保証部を設置し、それぞれの国や地域のお客様の視点を最優先としてグローバルな品質保証体制を整備しています。グローバル会議(年1回)や地域品質会議(各地域年2回)を定期的に開催し、情報をグローバルに共有しながら各地域でのモニタリングや監査、サポート体制の強化に取り組んでいます。

全社品質委員会
グローバル品質保証体制

目標と実績

第6次中期経営計画(2019〜2021年度)目標と2020年度の目標と実績

方針 第6次中期経営計画目標 2020年度目標 2020年度実績
NPDS活動の推進(NSK Product Development System)
-お客様の新規案件を、迅速、確実に安定⽣産に結びつけるためのNSK独⾃の品質管理システムー
  • 市場必要水準・条件掌握型での性能検証
  • Field Quality(市場品質)の向上
  • NPDS質向上 (KPI目標値到達)
  • グローバル設計過去トラシステムの構築
  • フィードバック体制を整え、全事業部でDR(デザインレビュー)のKPIスコアを達成
  • DRエキスパートのNPDS参加率100%達成
  • グローバル設計過去トラシステム仕様の確⽴
NQ1活動の推進(NSK Quality No.1)
-不良「ゼロ」の安定⽣産を目指した活動-
  • 調達品質の向上
  • ダントツ工程づくり(不良ゼロ継続活動)
  • サプライヤー監査チームの設⽴
  • ダントツ活動(不良ゼロ継続活動)によるSQC(サプライヤー品質問題)改善
  • サプライヤー監査チームの設⽴、活動開始
  • 国内工場で統一したSQCシステム着工
  • ダントツ活動のグローバル展開と社内表彰実施
  • 現場4M※1品質リスク 洗い出し、良品条件の再検証
  • 再発防止レベルアップ
  • 地域品質保証部との連携強化
  • 再発防止手法の向上
  • グローバル品質会議オンライン実施
  • 地域品質会議オンライン実施
  • 各工場の再発防止推進委員による勉強会実施
⼈づくり
-品質づくりを支える⼈材育成-
『品質第一』⼈づくり
  • 品質道場※2の効果的活用
  • 設計品質の教育のため、技術部品質道場設置
  • 品質工学の有効活用
  • グローバルの主要全拠点に品質道場を開設、全社員教育開始
  • 技術部品質道場設⽴着工
  • FMEA全社教育の実施

※1 4M:Man(⼈材)、Machine(設備)、Material (材料)、Method(手法)
※2 品質道場:各工場に設けられた、品質教育を⾏うことを目的とした専用エリア。2019年度より設置

品質向上に向けた取り組み

NSKグループでは、市場・お客様第一の品質確保を行うため、設計品質、製造品質、サプライヤー品質の一気通貫した品質向上活動に取り組んでいます。
下の4つの指針のもと、一丸となった品質のつくりこみを実現します。

品質向上に向けた取り組み

市場品質を高める取り組み

NSKグループは、モノつくりのメーカーとして、NSK製品を直接使用するお客様だけでなく、社会からの期待にも応える品質づくりを目指しています。このため、お客様が求める基準を満たすことに留まらず、NSK製品が組み込まれた製品を使用する最終ユーザーの視点でニーズを的確に把握し、社会が求める品質を満たした製品・サービスをお客様に提案していくための体制構築を目指しています。

顧客管理データベースの構築

NSKグループは、お客様のご要望に的確にお応えするため、設計に関する技術サポートや製品の使用に関するノウハウの提供などを行っています。また、お客様のご要望への対応履歴などの情報を蓄積したデータベースを構築し、各国・地域からの情報を集約することで、製品やサービスの向上につなげています。

設計品質を高める取り組み

設計段階での品質を向上させるため、市場のお客様の声を設計に反映させています。お客様の要求を満たした「基本の品質」に、NSKグループが長年培ったノウハウや市場における経験に基づいた「ねらいの品質」を加味することで、より高いレベルの製品の設計に努めています。

品質をプロセスでつくりこむ「NPDS(NSK Product Development System)」活動

NSKグループは、新規案件に迅速かつ確実に対応し、お客様にご満足いただける製品を量産していくため、NSK独自の品質管理システム「NPDS」をグローバルに展開しています。製品企画から開発・設計、試作、量産までの各プロセスで、懸案事項が解決されていることを確認し、品質をつくりこんでいきます。また、量産体制に入ってからも、高い品質を安定的に維持するための管理を徹底しています。

NPDSの概要 NPDSの概要

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NPDSの概要

開発製品におけるデザインレビューの質向上教育

新規開発案件の製品品質を向上させるため、NSKグループではデザインレビュー(Design Review=DR)を行う社内独自のDRエキスパート制度を設け、グローバルにデザインレビューの質を向上させる施策に取り組んでいます。これらのエキスパートによって設計段階から量産段階まで製品の品質に関する課題の洗い出しを行い、問題発生の未然防止を図っています。また、NSK開発製品のデザインレビューの内容充実とともに、知識・経験豊富なエキスパートにより、①お客様の要求を把握したロバスト設計※3提案、②4M重視の製造工程の構築、安定生産、③技術の伝承、若手エンジニアの教育の場の開発を目指しています。

デザインレビューの底上げのためには、レビューに必要な資料やデータの事前準備が重要であり、DRの前に参加者全員が内容を把握することで、効率良く充実した審議を行うことができます。NSKではDRエキスパートと設計開発者が直接話し合いを行う場を増やし、個々の技術レベルの向上と各DRのステップに必要な技術資料の充実に取り組んでいます。また、各DRステップでの最適評価とフィードバックを行うことで、DRの質向上に伴う開発案件の品質向上に取り組みます。

※3 ロバスト設計:様々な使用条件や要求特性をカバーできる設計

製造品質を高める取り組み

お客様の求める品質を製品として形にし、安定して社会に提供していくための取り組みを進めています。
「4M」-Man(人材)、Machine(設備)、Material(材料)、Method(手法)- を重視した製造工程を構築し、製品の品質向上を目指しています。

4Mの重点課題

ベストプラクティス工場の施策をグローバルに展開

NSKグループでは、グローバル全生産拠点の品質マネジメント状況を毎月モニタリングしています。品質面において特に優れた実績をあげた生産拠点を「ベストプラクティス工場」と位置づけ、工場の特性や運営面での取り組みなどを分析して、他の生産拠点への水平展開を進めています。

また、工場間品質交流会を通して、他工場の活動事例・ベストプラクティスを共有し、共有した情報を各職場に持ち帰った上で自分事として再考するなど、良い活動の水平展開を実施しています。今後も工場間の交流を継続し、それぞれの活動の理解と効果を持ち帰ることで、品質意識の全社的向上と達成感の共有を進めていきます。

《工場間品質交流会の目的》

  • 他工場の良い活動から学ぶ
  • 困りごとの共有~解決策の相互提案
  • 問題の自分事化(自工場で同じ問題を起こさないかという視点)

サプライヤー品質を高める取り組み

高品質な製品には、高品質な部品や材料、油脂類などが必要不可欠です。NSKグループでは、サプライヤーの皆様との信頼関係をベースに品質を高める取り組みを進めています。品質保証本部が主体となりサプライヤーの皆様の品質の見える化、改善課題の立案、およびサプライヤー製品受け入れ工場と共同した品質向上活動に取り組んでいきます。

主な取り組み

監査機能の強化

品質保証本部にあるグローバル品質監査室は、「品質管理上のコンプライアンス遵守状況や潜在リスクを確認し、潜在的な問題の未然防止策を実施する」ことが役割であり、第三者的な視線で監査を実施しています。

また、他社のリコール情報、不正情報は常に情報を収集し、自分事として捉え、必要な情報展開と未然防止活動の展開を進めています。