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市井新社長の想い
「変わる 超える」で、“あたらしい動き”をカタチにする

2021年4月1日に、取締役 代表執行役社長・CEOに就任した市井明俊に、目指していきたい企業像などについて聞きました。

プロフィール

市井明俊
日本精工株式会社 取締役 代表執行役社長・CEO

1986年に入社。主に自動車向けベアリングの営業やマーケティング、事業戦略の立案、また全社経営戦略の立案、管理部門全体の統括などを担当した。ヨーロッパやインドに駐在経験あり。東京都出身。

就任から約2か月経って

入社式の様子

社長に就任してからいろいろなイベントがありましたが、コロナ禍ということでそのほとんどがオンラインでの実施で、4月1日の入社式での新入社員の皆さんとのコミュニケーションもオンラインを通じて行いました。パソコンの画面越しではありますが、新入社員の頼もしい抱負を聞くことができ、私もより良い会社を目指し、そして託されたタスキを次の世代にしっかりとつないでいきたいと改めて思いました。

NSKが大切にする想い

NSKは、Motion & Control™を通じて、社会課題である円滑で安全な社会の実現、地球環境の保全に貢献することを企業理念で定めています。この企業理念を実現するために、創立100周年を迎えた2016年から10年後にありたい姿を「NSKビジョン2026」として掲げており、「あたらしい動きをつくる。」ことを目指しています。

三つのミッションに取り組んでいく

企業理念やNSKビジョン2026の実現のために、社長として、三つのミッションに取り組んでいきます。一つ目は、「変わる 超える」への挑戦です。脱炭素、再生可能エネルギー、少子高齢化、EV、デジタル、リモートにAIなど、時代の変化や進歩に受け身の対応では時代に取り残され、市場での競争力が劣化してしまうことは言うまでもありません。また、コロナ禍で、働き方、暮らし方、生き方が変わり、変わることの必要性・重要性を皆さんも今まで以上に感じられているのではないかと思います。「変わる 超える」で、社会へのあたらしい価値提案を可能にする、変化の時代を勝ち抜く、NSKの競争力を築いていきたいと考えています。

二つ目は、「No.1の品質と信頼の追求」です。100年先、1000年先でも回り続けている会社を実現するためには、社会から必要とされ、信頼され、選ばれ続けなければなりません。そのためには、品質と信頼を追求することは、不可欠だと考えています。先輩たちが100年以上にわたり築いてきたブランド力を維持し、高めていき、その誇りと自信を次の世代にもつなげていきたいと思います。

そして、三つ目は、NSKで働く仲間から「NSKで働いて良かったなぁ」と思ってもらえる会社を目指します。私は、入社以来、仕事や人との出会いに恵まれ、楽しんで仕事をしてきました。NSKで働いた経験がその人にとって学びとなり、価値となるような会社にしたいです。

「変わる 超える」で、カーボンニュートラルの実現に貢献

NSKは、強みであるトライボロジーの技術を「変わる 超える」で進化させ、グリーンな社会の発展に向けた新たな価値の創出に貢献していきます。

ベアリングをはじめとするNSKの製品は、私たちの暮らしや社会を豊かにする家電製品やモビリティなどはもちろん、それらを製造する生産設備、そしてその生産設備を製造する機械の、安全・安心で滑らかな動きを支えています。また、NSKの製品は、低摩擦・軽量・長寿命の技術で、産業社会全体の省エネルギーにも大きく貢献しています。今後も、「地球環境の保全をめざす」という企業理念のもと、製品開発・生産・販売を通じて、環境負荷ゼロに向けた取り組みを進めていきます。

NSKは、ベアリングのトライボロジーの技術をベースに、社会のエネルギーロスの低減、CO2の排出量の削減に貢献する製品を開発してきました。また、長年培ってきたこのトライボロジー技術をデジタル技術と融合することにより、機械の動きの中で起きているさまざまな現象を科学的に予測できるようになることを目指す取り組みを始めています。これにより、お客様の製品のより高効率で、精密で正確、滑らかな動きとCO2排出量の削減を可能にする提案を行っていきます。

元気で活力のあるおもしろい会社を目指して

社会に貢献できるNSKのチーム力を引き出していくためには、多様性を受け入れ、お互いを尊重し、思いやることが重要だと考えています。自由な発想で、いろいろなアイデアを安心して議論でき、あたらしいことにチャレンジができる会社にしていきたいです。今まで以上に、社員自らが「こんなあたらしい動きをつくりたい」と自由に考え、気軽に意見交換できるような、元気で活力のあるおもしろい会社を目指していきます。皆が楽しみながら、さまざまなことに挑戦し、あたらしい動きをつくりだせる姿が理想です。私自身も、信条である「飾らず誠実に」いることを心掛けて、一丸となって、挑戦と変革を続けていきたいと考えています。