新型新幹線N700SにNSKの高機能軸受が採用

~ 世界最高レベルの安全性、安定性、快適性、環境性能に貢献 ~

日本精工株式会社(以下、NSK)の高機能軸受が本年7月1日に営業運転を開始した東海道・山陽新幹線N700Sに採用されました。

13年ぶりにフルモデルチェンジされた N700S は、東海旅客鉄道株式会社が開発した新たな時代の象徴に相応しい、安全性や安定性、快適性や環境性能など全ての面で 「最高」 の性能を備えた新幹線車両です。

NSKの軸受は、このN700Sの駆動歯車装置、車軸、主電動機の全ての部位に採用されており、安全性、快適性、信頼性に加え、環境負荷低減に貢献しています。

新型新幹線N700SにNSKの高機能軸受

採用部位と製品の特長

1. 駆動装置用軸受
N700Sには、さらなる高信頼性と低騒音を実現するため営業用の新幹線として初めてヤマバ歯車が採用されました。 NSKは、従来からのハスバ歯車用円すいころ軸受で培った豊富な実績や知見を基に、以下の優れた特長を有するつば付き円筒ころ軸受を専用設計し、線路からの大きな振動、衝撃を受ける歯車装置用軸受の長寿命化・低発熱・省メンテナンスに貢献します。
  • つば面ところとの接触部の最適設計による耐焼付き性を向上。
  • 高強度銅合金もみ抜き保持器を採用し、ポケット隅R形状の最適化とリング案内による保持器発生応力を低減。
駆動装置用軸受
2. 車軸用軸受

高速回転に対応するための長寿命化や低発熱化など、従来型車両のN700やN700Aで豊富な実績を重ねてきた複列円すいころ軸受の設計をさらに改良し、信頼性を高め、メンテナンスコスト低減にも貢献します。

3. 主電動機用軸受

電食防止対策として豊富な実績があるセラミック被膜を円筒ころ軸受と深溝玉軸受の外輪に溶射しています。これにより、電流が軸受内を通過することで発生する電食を予防して、信頼性向上に貢献します。

※電食:電流が流れることで軸受が損傷する現象。

NSKの鉄道車両向け製品

鉄道車両向け軸受は、鉄道の安全走行を支える重要保安部品であり、高い信頼性が要求されています。さらには、高速化への対応、省エネ性やメンテナンスの容易さも重要です。なかでも多くのお客様を乗せて高速で長距離を安全に走行する新幹線に使われる軸受には、高い効率と耐久性ならびに厳しい品質管理が求められております。

NSKは、1916年に日本初の軸受を開発して以来、1932年に日本国有鉄道のガソリン車車軸用に円すいころ軸受を開発するなど、国産鉄道車両の進化を支え、新幹線をはじめとする日本の鉄道車両の世界トップレベルの安全性、高速性能、高信頼性、省エネ性の向上に貢献してきました。2012年に国産初のセンサ軸受を開発した他、2018年に鉄道車両の乗り心地向上と高速化の両立に貢献する「動揺防止アクチュエータ」を開発するなど、技術の進化を続けています。NSKの鉄道車両向け事業は、国内でトップシェア、中国や欧州をはじめとする海外市場においても世界最高速の車両にも製品が採用されるなど高い評価を受けています。

地球環境に優しい鉄道の重要性は益々高まっており、鉄道車両向けの需要は今後も拡大が見込まれています。NSKは、市場のニーズにお応えする製品を投入することで、鉄道事業を拡大していきます。

NSKについて

NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では30ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、また電動パワーステアリング、ボールねじなどにおいても世界をリードしています。

企業理念として、MOTION & CONTROL™ を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。

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