2025年12月12日

日本精工株式会社
コーポレート・コミュニケーション部

気候変動分野の情報開示においてCDPの最高評価「Aリスト」に選定

 日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長・CEO 市井 明俊、以下NSK)は、国際非営利団体CDPより、気候変動分野の情報開示において、2025年度の最高評価「Aリスト」企業に選定されました。また、水セキュリティ分野においても上位2番目の評価である「A-」に選定されました。

cdp2025 Alist

 

 CDPは、世界で唯一の独立した環境情報開示システムを運営しており環境に関する情報開示のグローバルスタンダードとなっています。2025年は、22,100社を超える企業がCDPに情報を開示し、日本ではプライム市場上場企業の大半が回答しています。評価は、ガバナンス、リスクと機会、事業戦略、目標、エンゲージメントなどの項目で行い、リーダーシップレベル(A、A -)、マネジメントレベル(B、B -)、認識レベル(C、C -)、情報開示レベル(D、D -)の8段階に格付けされます。今年度、NSKは気候変動分野で初めて最高評価「Aリスト」に選出され、これは回答企業の上位約4%に相当します。

NSKの気候変動に対する取り組み

 

 NSKは、カーボンニュートラルの実現を経営のコアバリューとして位置づけています。喫緊の課題である気候変動への対応として、サプライチェーン全体でカーボンニュートラル達成を目指しています。自社が製品を「つくる」工程のみならず、お客様がNSK製品を「つかう」段階から廃棄に至るまでの、製品ライフサイクル全体でエネルギーの使用量を減らし、CO2排出量削減に取り組んでいます。特に「つくる」工程ではサプライチェーン上流のお取引先様との連携が不可欠です。お取引先様にはNSKのカーボンニュートラルの考え方を丁寧に説明し、ご賛同の上でお取引先様のエネルギー使用量の可視化、CO2排出量の把握を拡大しています。

 

 FY2026までのNSKの中期経営計画であるMTP2026では、FY2035にNSK自社CO2排出量Scope1+2でカーボンニュートラルの達成を目標に掲げ、その過程で基準年であるFY2017に対してFY2026にNSK自社CO2排出量の半減を目指しています。省エネ、技術革新、再生可能エネルギーの導入によりCO2排出量の削減を積極的に進めた結果、FY2024のCO2排出量は42万トンとなり、FY2026の目標を前倒しで達成しました。これらの取り組みを有価証券報告書やNSKレポート、サステナビリティサイトにて開示し、さらには、業界初※となる軸受のCFP(カーボンフットプリント)算定報告書を公開するなど積極的な情報開示を行っています。


※2025年7月には日本の軸受業界としては初めて軸受のCFP(カーボンフットプリント)算定報告書を公開し、また2025年9月にはボールねじ業界においても初となるCFP算定報告書を開示しました。

 

 NSKはこれまでのカーボンニュートラル方針に加えて、SBT認定を取得することでSBTiの科学的アプローチに基づくGHG(温室効果ガス)排出量削減の取り組みを進めていきます。今後も持続的な成長と社会課題への解決に向けて、より信頼性の高い取り組みを進め2050年のネットゼロ社会の実現に貢献していきます。