日本精工株式会社
コーポレート・コミュニケーション部
「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に出展
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長・CEO 市井 明俊、以下NSK)は2025年5月21日(水)~5月23日(金)にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展します。

■展示会の概要
本イベントは、国内最大級の自動車技術展(毎年開催)で自動車メーカーや部品メーカーなどが出展します。昨年は590社が出展し、約17万人が来場しました。
■出展コンセプト: 「Mobilizing Tomorrow Today クルマを変える、それは未来を変える。」
カーボンニュートラルとモビリティ社会の未来を見据え、クルマの三大機能である「走る」「曲がる」「止まる」に貢献する要素部品からユニット製品等、幅広い製品群を展示します。
■主な出展品
1)「走る」:Face spline式HUB3軸受(参考出展)
自動車のホイール及びブレーキディスクに取り付けられるハブユニット軸受(フランジを設けた複列アンギュラ玉軸受) の端面加締め部にスプライン(回転運動を伝達するための凹凸形状)を適用することにより、大きなトルクを伝達することが可能になります。またCVJ(等速ジョイント)と軸受の接触面で発生するスティックスリップ音(接触面の密着と滑りを繰り返す事で発生する異音)の防止に貢献します。


2)「走る」:電動車向け小型軽量化深溝玉軸受(参考出展)
新技術として開発した「幅狭組合せ樹脂保持器」(下図①)で幅狭化と高速化を実現し、NSKの既存技術(下図②~⑤)を組み合わせることで、強度や寿命といった性能は高水準で維持しつつ、小型軽量化と低フリクション化も実現しました。
本開発品の搭載により、電動車駆動ユニットの小型軽量化に加え、軸受の低フリクション化などによって電費向上に貢献します。

3)「曲がる」:ロッキングクラッチ(参考出展)
電力不要でありながら、高い動力伝達効率と確実なロック機能を両立します。ボールねじと組み合わせて「後輪操舵アクチュエータ」に搭載することで、消費電力ゼロで外部からの力をモータに伝えないセルフロック機能を維持しつつ、モータからタイヤへの動力伝達の効率を向上させます。これにより、アクチュエータの高効率化やモータサイズの小型化に貢献します。(下図参照)

4)「止まる」: 電動油圧ブレーキシステム用ボールねじ
クルマの電動化や自動運転、衝突被害軽減ブレーキの義務化等により、電動ブレーキシステムの採用が拡大しており、中でも応答性に優れるボールねじ式電動ブレーキの採用拡大が見込まれています。また低摩擦なボールねじをアクチュエータに採用することで、ブレーキシステムの性能向上が見込めます。
本製品は高速動作によるブレーキ応答性の向上、安定した効率によるブレーキ制御性の向上を実現。さらに、NSKの軸受・周辺部品一体化技術により、システムの小型化、軽量化を実現します。
NSKは本製品を、2018年3月から埼玉工場で、 2021年4月から中国の東莞工場で生産を始めており、2026年には年産1000万本のグローバル生産体制の構築を目指します。

5)電動コーナーモジュールコンセプト
電動コーナーモジュールコンセプトは、電動サスペンション、後輪操舵アクチュエータ、電動メカニカルブレーキ、超低フリクションB-HUBユニット軸受等を統合したコンセプトモデル(下図)になります。
自動車の電動化とインテリジェント化の影響を受けて、シャシ領域は効率的な開発のニーズを満たしつつも,高度な自動運転、柔軟な部品配置を実現することが求められています。この「電動コーナーモジュールコンセプト」は、アクチュエータを完全に電動化することにより、ハードウェアとソフトウェアの開発融合を容易にし、スケーラブルなスマートプラットフォームを提供し、未来のモビリティにおけるイノベーションを促進することを目指しています。

■出展概要
展示会名 | 人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA | |
開催期間 | 5月21日~5月23日 | 5月14日~6月4日 |
会場 | パシフィコ横浜(神奈川県横浜市) | オンライン |
NSKブースNo. | 403 | STAGE1 |
公式サイト | https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/yokohama/ |
■NSKについて
NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年以上にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では約30ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、またボールねじ、電動パワーステアリングなどにおいても世界をリードしています。
企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。