日本精工株式会社
コーポレート・コミュニケーション部
持分法適用関連会社の異動(連結子会社化)に関するお知らせ
日本精工株式会社(以下「当社」)は、本日開催の取締役会におきまして、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業有限責任組合(以下「JIS」)との間で、JISが保有する、当社の持分法適用関連会社であるNSKステアリング&コントロール株式会社(以下「NS&C」)の株式を当社が取得することを内容とする株式譲渡契約(以下「本株式譲渡契約」)を締結することについて決議しましたので、下記の通りお知らせいたします。
当社によるNS&C株式の取得(以下「本取引」)に伴い、NS&C及び同社の子会社であるNSKステアリングシステムズ株式会社は、当社の連結子会社となる予定です。また、NSKステアリングシステムズ株式会社の資本金は、当社の資本金の10%に相当する額以上であるため、当社の特定子会社に該当いたします。
記
1.連結子会社化の背景・目的
NS&Cは、当社のステアリング事業をグローバルに統括する連結子会社でしたが、2023年8月1日以降、JISが議決権の50.1%、当社が49.9%を保有する当社の持分法適用関連会社となり、様々な改善施策に取り組んでまいりました。
新体制発足から約2年が経過し、当初よりJISとともに取り組んでいた4つの改善施策のうち、「収益性改善に向けた更なる構造改革の推進」「スタンド・アローン化の推進(ガバナンス構造・プロセスの見直し)」「モニタリング体制の強化」に目途が立ち、2024年度はNS&C連結ベースで黒字化するなど、収益体質の改善が実現しました。
一方で、近年の自動車部品業界を取り巻く環境は大きく変化しており、これまで以上に機動的な対応が求められることから、JISと協議の上、当社主導で、残る「ストラテジック・パートナーとのアライアンスの検討」に取り組むこととし、当社が、JISが保有するNS&Cの株式を取得してNS&Cを当社の連結子会社とすることといたしました。NS&Cを当社の連結子会社とした後も、当社グループ内でスタンド・アローン体制を維持し、更なる体質強化に取り組んでまいります。
2.異動する子会社及び特定子会社(孫会社)の概要
(1)異動する子会社の概要
(1) 名称 | NSKステアリング&コントロール株式会社 | ||
(2) 所在地 | 東京都品川区大崎一丁目6番3号 | ||
(3) 代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 大竹 成人 | ||
(4) 事業内容 | 自動車部品の販売・研究開発 電子部品及びソフトウェアの製造販売・開発設計 | ||
(5) 資本金 (2025年5月12日現在) | 200百万円 | ||
(6) 設立年月日 | 2010年9月30日 | ||
(7) 大株主及び持株比率(2025年5月12日現在) | 日本精工株式会社 49.9% ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業有限責任組合 50.1% | ||
(8) 上場会社と当該会社との関係 | 資本関係 | 当社は当該会社の発行済株式総数の49.9%を保有しております。 | |
人的関係 | 当社から派遣された1名が監査役に就任しております。 | ||
取引関係 | 当該会社と製造販売契約、部品調達供給契約及びシェアード・サービス契約等を締結しており、当該会社の事業運営をサポートしております。 | ||
(9) 当該会社の最近3年間の財政状態及び経営成績(注) | |||
決算期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 |
純資産 | 500百万円 | 491百万円 | 14,952百万円 |
総資産 | 1,193百万円 | 1,050百万円 | 66,310百万円 |
1株当たり純資産 | 62,605円27銭 | 61,443円11銭 | 1,495,212円44銭 |
売上高 | 4,100百万円 | 3,302百万円 | 61,953百万円 |
営業利益(△は損失) | 79百万円 | 63百万円 | △6,520百万円 |
経常利益(△は損失) | 80百万円 | 64百万円 | △4,816百万円 |
当期純利益(△は損失) | 52百万円 | 42百万円 | △4,882百万円 |
1株当たり当期純利益(△は損失) | 6,606円35銭 | 5,337円84銭 | △488,251円28銭 |
1株当たり配当金 | 7,250円 | 6,500円 | 5,394,200円 |
(注)NS&Cは、2023年4月1日付で、当社より、当社のステアリング&アクチュエータ本部の事業を吸収分割により承継しており、2024年3月期については当該事業を含む数値を記載しています。
(2)異動する特定子会社(孫会社)の概要
(1) 名称 | NSKステアリングシステムズ株式会社 | ||
(2) 所在地 | 東京都品川区大崎一丁目6番3号 | ||
(3) 代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 小林 克視 | ||
(4) 事業内容 | 自動車部品の製造 | ||
(5) 資本金 | 7,500百万円 | ||
(6) 設立年月日 | 2001年2月21日 | ||
(7) 大株主及び持株比率 | NSKステアリング&コントロール株式会社 100% | ||
(8) 上場会社と当該会社との関係 | 資本関係 | 当社は当該会社の発行済株式総数の49.9%を間接保有しています。 | |
人的関係 | 該当事項はありません。 | ||
取引関係 | 当社は当該会社の製品を販売及び当社から当該会社へのサービス提供等の取引関係があります。 | ||
(9) 当該会社の最近3年間の財政状態及び経営成績 | |||
決算期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 |
純資産 | 14,087百万円 | 10,458百万円 | 10,737百万円 |
総資産 | 29,021百万円 | 26,800百万円 | 26,310百万円 |
1株当たり純資産 | 93,915円98銭 | 69,721円44銭 | 71,586円02銭 |
売上高 | 47,106百万円 | 47,535百万円 | 52,850百万円 |
営業利益(△は損失) | △1,290百万円 | △2,402百万円 | 1,159百万円 |
経常利益(△は損失) | △1,331百万円 | △2,431百万円 | 983百万円 |
当期純利益(△は損失) | △1,344百万円 | △1,790百万円 | 279百万円 |
1株当たり当期純利益(△は損失) | △8,962円69銭 | △11,933円99銭 | 1,864円59銭 |
1株当たり配当金 | - | 12,260円55銭 | - |
3.株式取得の相手先の概要
(1) 名称 | ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第参号投資事業有限責任組合 | |
(2) 所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目2番2号 | |
(3) 設立根拠等 | 投資事業有限責任組合契約に関する法律 | |
(4) 組成目的 | 有価証券の取得等 | |
(5) 組成日 | 2021年9月30日 | |
(6) 出資者の概要 | 株式会社日本政策投資銀行 株式会社みずほ銀行 株式会社三井住友銀行 株式会社三菱UFJ銀行 | |
(7) 業務執行組合員の概要(無限責任組合員) | 名称 | ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目2番2号 | |
代表者の役職・氏名 | 代表取締役 廣本 裕一 | |
事業内容 | 投資業務等 | |
資本金 | 100百万円 | |
(8) 当社と当該ファンド及び業務執行組合員との間の関係 | 当社と当該ファンドとの間の関係 | 資本関係、取引関係及び人的関係はありません。 |
当社と業務執行組合員との間の関係 | 資本関係、取引関係及び人的関係はありません。 |
4.取得株式数,取得価額及び取得前後の所有株式の状況
(1)異動する子会社(NSKステアリング&コントロール株式会社)
(1) 異動前の所有株式数 | 普通株式 10,000株 (議決権の数:10,000個) (議決権所有割合:49.9%) |
(2) 取得株式数 | A種種類株式 10,041株 (議決権の数:10,041個) (議決権所有割合:50.1%) |
(3) 取得価額 | 株式取得の相手方の意向等を踏まえ開示を差し控えさせていただきますが、客観的な基準に基づき算定した合理的な価格として、当社とJISとの間で協議・合意いたしました。 |
(4) 異動後の所有株式数 | 普通株式 10,000株 A種種類株式 10,041株 (議決権の数:20,041個) (議決権所有割合:100%) |
(2)異動する特定子会社(孫会社)(NSKステアリングシステムズ株式会社)
(1) 異動前の所有株式数 | 0株 (議決権の数:0個(うち間接所有分0個)) (議決権所有割合:0%(うち間接所有分0%)) |
(2) 異動後の所有株式数 | 150,000株(うち間接所有分150,000株) (議決権の数:150,000個(うち間接所有分150,000個)) (議決権所有割合:100%(うち間接所有分100%)) |
5.日 程
(1) 取締役会決議日 | 2025年5月12日 |
(2) 株式譲渡契約締結日 | 2025年5月12日 |
(3) 株式譲渡実行日 | 2025年9月1日(予定) (注)本取引の条件となる国内外の競争法に基づく必要な手続き及び対応等により、実行日が変動する可能性があります。 |
6.今後の見通し
本件に伴う連結業績及び財務状況に与える影響につきましては、現在精査中であり、今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。
<参考情報>
2025年3月期 NS&C実績(連結)
売上高 1,603億円
営業利益 43億円