Press Release

『国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度 「革新的医療技術研究開発推進事業(産学官共同型)」に採択』

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長・CEO 市井 明俊、以下NSK)は、このたび、神戸大学大学院医学研究科 内科系講座小児科学分野造血幹細胞医療創成学部門 宮西 正憲特命教授 (研究代表者)、同大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター 黒田 良祐センター長(兼大学院医学研究科外科系講座整形外科学 教授)、同大学未来医工学研究開発センター 村垣善浩センター長(兼大学院医学研究科医療創成工学専攻 副研究科長・教授)、日本ゼオン株式会社、株式会社イクスフローらとともに、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度 「革新的医療技術研究開発推進事業(産学官共同型)」に採択されました。研究開発テーマは「バーサタイルCD34陽性細胞を用いた超個別化医療の実現」です。

再生・細胞医療・遺伝子治療開発に関する国内の状況として、治療を待つ小児や高齢者などへ安全性の高い長期的な効果を求める治療ニーズがあります。

それを実現するために神戸大学を中心とした研究開発拠点でグローバル展開を目指したチームを構成し技術開発を進め、個人差の可視化、治療効果の最大化、細胞製造の最適化を通じて、個別化医療の社会実装の実現を目指します。

今後は2025年度末までにコンソーシアム、自家細胞特化型医療研究開発統合センター(CIRDAC)を設置し、2026年度以降は社会実装に向けた研究開発を開始します。

神戸大学について

神戸大学は10学部15研究科を擁する総合大学で、世界を牽引する卓越した研究を展開しています。令和3 年度には、2030(令和12)年を見据えた長期ビジョン「KU VISION 2030」を策定し、「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」となることを目指しています。KU VISION 2030 では、様々な国内外での連携・共創を高い次元で推進し世界最高水準の異分野共創型教育研究拠点を構築して本学の力を最大限に発揮・挑戦し、現代及び未来社会の課題を解決できる優秀な人材育成と新たな知と価値創造によりイノベーションを創出し、超高齢化、ポストコロナ、知識集約型デジタル社会に貢献することを掲げています。研究においては、神戸大学が世界を先導する領域である「バイオものづくり」、「先端膜工学」、「医工学」、「健康長寿」、「社会システムイノベーション」を中心としたデジタルバイオ・ライフサイエンスリサーチパーク推進機構を令和5年10月に設置し、拠点とするポートアイランドでの事業をより一層推進し、神戸医療産業都市で本学のプレゼンスを高めるとともに産官学連携の深化を図っています。

NSKについて

NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年以上にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では30ヶ国以上に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、またボールねじ、電動パワーステアリングなどにおいても世界をリードしています。

企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、新商品・新事業の拡大に取り組んでいます。

その中で大学や企業との共同プロジェクトにも積極的に参加し、オープンイノベーションにより技術革新を加速させようとしています。

世界的に注目が集まる再生・細胞医療分野における協創を通じて新たな価値を提供し、実用化及び高度化を推進し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。