- NSKの全ての直動製品を選定可能に
- 相互選定による、選定時間の短縮
日本精工株式会社(以下、NSK)は、NSKの全ての直動製品を対象とした「NSK直動製品選定ツール」を開発し、Webサイトに公開しました。
NSKは、本年6月に、NSKリニアガイド™(以下、リニアガイド)とボールねじの相互選定ソフトを先行公開しました。市場からの高いご要望を踏まえ、2022年1月より、射出成型機やプレス機械用の高負荷駆動用ボールねじをラインナップに加え、全製品が選定できるようになります。また、日本語、英語、韓国語、中国語などグローバル対応を開始しました。今後、より一層の利便性の向上を目指し、リニアガイドやボールねじの技術計算機能を拡充していきます。
開発の背景
新しく機械や装置を開発・設計する際には、目標の仕様を決め、リニアガイドやボールねじなどを選定します。機械要素部品の仕様を決定するには、経験が必要でした。リニアガイドやボールねじの選定ソフトは数多くありますが、以下の2点は以前からの課題でした。
- 同じ送り機構に使うリニアガイドとボールねじについても別々に選定ソフトで行う必要があった。
- 違う用途を入力しても、入力値が同じだと選定結果表示も同じため、用途に合ったメーカー推奨製品が分からない。
このような問題を解決すべく、リニアガイドとボールねじの一部の製品を対象に「NSK直動製品選定ツール」を開発し、本年6 月に公開しました。
開発品の特長
- 1.相互選定
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送り機構の使用条件の入力値からリニアガイドとボールねじを続けて選定する 相互選定 を初めてリリースしました。
- 2.用途に合わせた選定
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NSKが培った豊富なノウハウに基づき、用途に合わせたNSK推奨製品を表示します。
- 3. その他
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- 入力値、選定内容をレポートとしてPDFで提供できます。機械や装置の設計資料の作成に活用できます。
- 選定履歴の登録が可能で、使用条件の見直しが簡単にできます。
本開発品の効果
- 相互選定 により、入力時間の短縮や再入力ミスの防止に貢献します。
- NSK推奨製品を表示することで、選定経験の少ない人でも、安心して選定製品を使用できます。
- 選定履歴を登録できるので、類似仕様の機械の開発・設計を短時間で行うことができます。
NSKについて
NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では30ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、また電動パワーステアリング、ボールねじなどにおいても世界をリードしています。
企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。