日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)は、自動車の変速機(トランスミッション:以下T/M)向けに第6世代「低フリクション円すいころ軸受」を開発しました。本製品は、円すいころ軸受の低フリクション化を実現し、自動車の燃費向上に貢献します。NSKは、本製品の売上として2022年に20億円を目指します。
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プレスリリース
2017年03月03日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~自動車の燃費向上に貢献~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)は、自動車の変速機(トランスミッション:以下T/M)向けに第6世代「低フリクション円すいころ軸受」を開発しました。本製品は、円すいころ軸受の低フリクション化を実現し、自動車の燃費向上に貢献します。NSKは、本製品の売上として2022年に20億円を目指します。
自動車の燃費向上を目的とした、T/Mの効率向上のため、T/M内で使用される転がり軸受には低フリクション化が求められています。T/Mの軸を支持する転がり軸受には一般的に玉軸受と円すいころ軸受が使用されますが、玉軸受に比べてフリクションが大きい円すいころ軸受の低フリクション化は重要な課題です。
円すいころ軸受には,ころ転動面と内外輪軌道面間に発生する転がり摩擦、ころ頭部と内輪大つば部に発生するすべり摩擦、潤滑油の攪拌抵抗によるフリクションが発生します。NSKでは、1980年以降、これらのフリクションを低減した円すいころ軸受を開発し、第1~5世代 で摩擦損失を6割低減してきました。
しかし、近年益々高まる燃費向上の社会的ニーズに応えるため、更なる円すいころ軸受の低フリクション技術の開発が必要でした。
円すいころ軸受が低速で回転する際には、ころ頭部と大つば部に発生するすべり摩擦が軸受全体のフリクションに大きく影響します。本開発品は、これを改善することにより、機能に影響を与えることなく低フリクション化を実現しました。
本製品は、従来品と比較して同じ機能を維持したまま低フリクション化を実現し、自動車の燃費向上に貢献します。