Press Release

NSKマイクロプレシジョン:世界初、ベアリングを搭載して、軸が静止し本体が回転するあたらしい動きの独楽(こま)を開発

独楽(こま)の部品名

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山俊弘、以下NSK)のグループ会社であるNSKマイクロプレシジョン株式会社(本社:東京都千代田区、以下ISC)は、スムーズに回転する精密ベアリングを搭載することで、凸凹した面でも長時間安定して回り続ける独楽を今春、発売します。ISCは、今回開発したベアリング搭載独楽を通じて、イノベーションに向けて、新しい価値を社会に提案していきます。また児童・生徒をはじめとする幅広い層に「科学の不思議」を伝え、理科教育振興、科学技術振興に貢献します。
お正月の風物詩ともいえる和独楽は江戸時代に生まれ約400年この形状で親しまれ、スムーズな回転のため多くの改善が施されてきました。
ベアリングは、機械の回転運動の摩擦を減らし、回転をスムーズにさせる効果があります。また、摩擦を減らすことにより、機械の故障を減らします。今回、ISCは、多くのヨーヨー世界大会チャンピオンに好んで使用して頂いている特殊な精密ベアリングを、コマにも搭載することで回る場所を選ばない「投げ独楽」を開発しました。このベアリングを採用することで、最長330秒(5分30秒)もの長時間の回転を実現しました。
NSKは、2016年11月に創立100周年を迎えました。創立100周年を迎えるにあたり、NSKは10年後にありたい姿を『NSKビジョン2026』として策定しました。NSKグループの一人ひとりが新たな一歩を踏み出し、あたらしい動きをつくりだすことで、変化を続ける社会に対応し、社会と共に成長を続けていきます。このビジョンに基づき、あたらしい動きの具体化例の一つとして、最新技術のベアリングを搭載することで独楽の進化を実現しました。

通常の独楽とベアリング搭載の独楽

独楽(こま)の部品名

通常の独楽は、軸と本体が一体となって回転するため、接地している軸の先端の摩擦が独楽全体の回転を止めてしまいます。一方、ベアリングを組み込んだ独楽は、軸と本体が別体で回転する為、回転を止める力(摩擦)が本体まで伝わりません。そのため、今まで独楽を長時間回す事が困難だった凸凹面や手の上、指の上でも安定して回せることが確認できました。

通常の独楽では一部の上級者のみが出来た「指の上で独楽を回転させる」ことが、初心者にも出来る様になり、「回転中の独楽に紐をかけて縦横無尽に動かす」などのこれまでにない新しい動きの独楽遊びが可能になりました。

プロの独楽パフォーマーの方達にもご好評頂いております。

NSKマイクロプレシジョン株式会社 会社概要

NSKのグループ会社で、主にNSKの各種ミニチュアボールベアリング(深溝・アンギュラ玉軸受)を専門に開発・生産・販売しており、多くの製品がパソコン、歯科治療などの医療機器、船舶、釣具などで幅広く使われています。

「クールジャパン」の具体化のために、「ヨーヨー」・「独楽」のベアリング制作にも携わり、ヨーヨーの世界大会やJOYC(JAPAN OPEN YO-YO CHAMPIONSHIP)にも協賛しています。

お問い合わせ

NSKマイクロプレシジョン株式会社
本社:03-5283-7420