日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)は、スポーツ庁「ハイパフォーマンスサポート事業」の委託を受けた東京工業大学(東京都目黒区)に、競技テニス用車いす向けの専用軸受を納品しました。選手が車椅子に求める極限の「軽量化」「低摩擦損失」を実現する補助輪キャスター部の軸受を開発し、多数の国内車いすテニスのトップ選手に使用していただきました。
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プレスリリース
2016年12月21日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~国内車いすテニスのトップ選手が使用~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)は、スポーツ庁「ハイパフォーマンスサポート事業」の委託を受けた東京工業大学(東京都目黒区)に、競技テニス用車いす向けの専用軸受を納品しました。選手が車椅子に求める極限の「軽量化」「低摩擦損失」を実現する補助輪キャスター部の軸受を開発し、多数の国内車いすテニスのトップ選手に使用していただきました。
使用機材の高性能化が進む中、軸受の精度への要求も高まってきています。NSKでは、競技テニス用車いすで使用された既製の軸受を調査し、実際の競技・練習における速度・荷重・衝撃・加減速などの情報から、最適な軸受仕様を設定し、試作品を開発。その後、選手が重要視する「フィーリング」に対応すべく、「軽量化」と「低摩擦損失」という要求機能を満たすための最適仕様を決定しました。NSKは今後、スポーツ等で重視されるこの「フィーリング」の分野に挑んでいきます。
また、同製品の開発で積み上げた知見を、日常用を含む幅広い車いす全般に提供し、ご利用されている方々の生活の質の向上に努めていきます。
従来の競技用車いすでは、市販向けの汎用軸受が使われ、その機能には大きな注目は集まっていませんでした。そこでNSKは、長年にわたる軸受設計データベースを基に、低摩擦損失仕様で選手のニーズに応えた軸受を提供しました。この軸受は選手の激しい動きから受ける衝撃に耐えることが可能であり、スムーズな回転を長期にわたり実現し、前後左右のあらゆる方向への選手の機敏な動きを支えます。
NSKは、国産初の軸受メーカーとして、100年にわたり摩擦損失の低減を追求してきました。今回、極限の性能が求められる世界最高レベルの競技機材に、高性能な軸受を提供し、世界で戦うアスリートを応援しています。今後も世界トップクラスの技術力で社会に貢献していきます。