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プレスリリース
2016年02月12日
日本精工株式会社 広報部
~世界で初めて*自動調心ころ軸受に脱着可能なシールを装着~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山 俊弘、以下NSK)は、鉱山コンベアのプーリーに使用される軸受として、過酷環境下での 『異物侵入防止による長寿命化』 と 『軸受の組付精度の向上』 を実現した 『高密封シール付高信頼性自動調心ころ軸受』 を開発しました。NSKは、本製品により鉱山採掘の生産性向上に貢献し、本製品の売上として2018年に10億円を目指します。
* 当社調べによる。
数キロから20kmにわたる鉱山コンベアが設備の故障やメンテナンスにより稼動停止すると生産性に大きな影響を及ぼします。そのため、これらの設備は粉塵に曝される過酷な条件下においても365日24時間の安定稼動を行える信頼性が求められています。
このコンベアプーリーには一般的に高負荷容量で軸のたわみを吸収できる自動調心ころ軸受が使われています。自動調心ころ軸受には開放型(シールなし)と密封型(シール付)がありますが、従来の開放型では異物侵入による軸受の早期損傷発生が課題になっていました。一方、密封型では十分なシール性能を発揮するためのシールスペースの確保と軸受の設備組付時にすきまを測定できないことによる組付不良が課題となっていました。このためNSKは、従来品と同一軸受寸法で、十分なシール性能を発揮し長寿命を実現させた『高密封シール付高信頼性自動調心ころ軸受』を開発しました。異物侵入による早期軸受損傷を防止するとともに、軸受組付時に適切なすきま管理を高精度に行うことが可能となりました。
本製品は過酷環境下で使用される鉱山コンベアプーリーにおいて、従来に比べ4倍以上の寿命を実現し、鉱山採掘の生産性に貢献します。