本年3月に営業運転を開始します北陸新幹線のE7系およびW7系に日本精工株式会社(本社:東京品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)の鉄道車両向け高機能軸受が採用されました。
鉄道車両向け軸受は、鉄道の安全走行に直接影響する重要保安部品であり、高い信頼性が要求されております。更には、省エネや環境負荷低減のため小型・軽量化も重要な課題となっております。なかでも多くのお客様を乗せて高速で長距離を安全に走行致します新幹線に使われる軸受には、高い効率と耐久性ならびに厳しい品質管理が求められております。
鉄道車両には安全性、高信頼性に加え、高速化への対応、省エネのための小型・軽量化、更には、メンテナンスの容易さ等が求められています。NSKは、1916年に日本初の軸受を開発して以来、1932年に日本国有鉄道のガソリン車車軸用に円すいころ軸受を開発するなど、国産鉄道車両の進化を支え、新幹線をはじめとする日本の鉄道車両において世界トップレベルの安全性、高速性能、高信頼性、省エネ性の向上に貢献してまいりました。近年では、2012年に日本初の旅客鉄道車両車軸用にセンサ付き車軸軸受を開発するなど、技術の進化を続けております。NSKの鉄道車両向け事業は、国内でトップのシェアをいただいており、近年は、中国や欧州といった海外にも鉄道向け事業を拡大しております。
NSKは、これからも環境負荷低減に貢献する鉄道車両向け事業をグローバルに拡大してまいります。