2016年の春に営業運転を開始する北海道新幹線の新型車両H5系に、日本精工株式会社(本社:東京品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山俊弘、以下NSK)の鉄道車両向け高機能軸受が採用されます。
鉄道車両向け軸受は、鉄道の安全走行を確保する上で重要な保安部品で、高い信頼性が要求されます。
NSKでは、軸受メーカーとして唯一、1964年に新幹線0系の営業を開始して以来、全ての国内新幹線に軸受を提供してきました。省エネや環境負荷低減のための小型・軽量化および、厳しい品質管理に対応したことが評価されています。低温や積雪など、使用環境が厳しい冬の北海道での安全、快適、高速走行に貢献していきます。
鉄道車両には安全性、高信頼性に加え、高速化、省エネのための小型・軽量化、更には、メンテナンスの容易さ等が求められています。
NSKは、1916年に日本初の軸受を開発して以来、1932年に日本国有鉄道のガソリン車車軸用に円すいころ軸受を開発するなど、国産鉄道車両の進化を支えてきました。100年の歴史で培った技術力を通じて、新幹線をはじめとした鉄道車両において世界トップレベルの安全性、高速性能、高信頼性、省エネ性の向上に貢献。近年では、2012年に日本初の旅客鉄道車両車軸用にセンサ付き軸受を開発するなど、NSKの技術は進化を続けています。
NSKの鉄道車両向け事業は、国内トップシェアを誇っており、近年は、中国や欧州、東南アジアなど海外にも鉄道向け事業を拡大しています。NSKは、これからも環境負荷低減に貢献する鉄道車両向け事業をグローバルに拡大してまいります。