
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は神奈川県総合リハビリテーションセンター(神奈川県厚木市)の協力を得て、実際の使用環境に近い条件で「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボット」の実証実験を約半年間行いました。本開発品は2013年11月の「2013国際ロボット展」に出展したものをベースに、誘導機能をはじめとする安全性及び使い勝手を向上しました。
NSKは、今回の実証実験を通じて得られた知見を活かして、2016年の実用化に向けて今後も課題の解決に取り組んでまいります。
NSKは進路上の障害物を認識して自律回避する車輪型移動ロボットを開発してきました。本技術は、盲導犬の代用、高齢者の移動支援などを目指したもので、病院、オフィスビル、商業施設などのバリアフリー環境での移動をアシストする自律移動ロボットを目指しております。
2013年に開発したロボットでは、ユーザーが事前に登録された場所の中から行きたい場所を選ぶと、ロボットが地図情報や移動量から自己位置を推定し、障害物を検知しながら音声にて目的地までの案内を可能にしました。その後の多くの実証実験を通じて改良を加え、今回開発したロボットでは、初めて訪れた役所や病院などの広い施設で、どなたでも迷わずに目的地に到達することをより確実にし、より扱い易く可能にしました。