Press Release

一体型 昇降-回転アクチュエータ(Z-θアクチュエータ)を開発

小型部品の搬送、移載用アクチュエータの小型化に貢献

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 内山俊弘、以下NSK)は、アクチュエータの小型化と多様な動きに対応するため、昇降と回転運動を独立して位置決め動作ができるアクチュエータを開発しました。

NSKは、本開発品を12月2日(水)~12月5日(土)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される 「2015国際ロボット展」に参考出展します。今後、市場への提案を行い、実用化を進めてまいります。

開発の背景

スマートフォンやタブレット端末に使用される電子部品などは部品の小型化が進み、それに応じて生産設備の小型化も進んでおり、そこに使用されるアクチュエータの小型化も求められています。

また、小型部品の搬送は、空圧機器や機械式インデックステーブルなどのアクチュエータが多く使われております。空圧機器や機械式インデックステーブルは機能が限定され、多様化するラインへ対応するには多機能なアクチュエータが求められています。

NSKは、今回「2015国際ロボット展」に参考出展する新開発の2軸一体型モータとボールねじ、NSKリニアガイド™をユニット化することで、昇降と回転運動を独立して位置決め動作ができるコンパクトなアクチュエータを開発しました。この結果、段差や方向の異なる搬送ライン間の部品移載、多数の位置への部品振り分けなど、複雑な動作を1つのアクチュエータで実現します。

NSKは、今後もより環境に優しい産業機械分野の発展に貢献してまいります。

開発の背景

開発品の特長

  • 2軸一体型モータの応用により、小型化を実現。(当社比50%の体積削減)
  • 一体構造のため、設備を構成する際の複雑な設計が不要で部品点数の削減が可能。また、全ての配線は不動のためケーブル案内が不要。
  • 昇降と回転運動を独立して動作できるため、複雑な動きが簡単に実現可能。
  • ボールねじには中空穴を設けており、配線や配管が可能。
  • 長期メンテナンスフリー。