Press Release

BIOtech 2014に出展

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、2014年5月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される「BIOtech 2014 (第13回 国際バイオテクノロジー展)」に出展します。NSKは、2014年2月に実用化を発表した新型マニピュレーションシステムを初出展します。この他、実用化に向けて改良した「高感度小型バイオセンサ」を出展します。

出展製品

マニピュレーションシステム

マニピュレーションシステムは、細胞などの微小な試料を操作するツールを装着した三次元(XYZ)テーブルと顕微鏡から構成されており、医療・バイオ、半導体、電子業界などで幅広く使用されています。

NSKは、精密位置決め駆動技術を応用して、微細で高精度な操作を容易にしたマニピュレーションシステムを2008年に開発しました。2014年2月には、公益財団法人実験動物中央研究所と協力し、小型化や自動化による操作効率の向上などの改良を施して顕微授精操作を行い、新型マニピュレーションシステムの実用化を発表しました。

今後、バイオ、精密部品、電子部品産業などのさまざまな用途やニーズに対応していきます。

展示品写真

高感度小型バイオセンサ(SPR方式*1)

NSKは、昨年の「BIOtech 2013」、「JASIS 2013」、「Bio Japan 2013」などの分析機器、科学機器の展示会に出展した、「高感度小型バイオセンサ」を実用化に向け改良しました。

本製品は、血液や唾液に含まれる微量物質を世界トップレベルの感度で検出する装置で、東京大学生産技術研究所と共同で開発されました。微小な凹部を独自の周期構造配列で形成し金の表面処理を施したセンサ基板に、光を垂直に照射し、センサ基板上で起きる屈折率の変化を高感度に捉えて、微量物質の濃度を測定します。また、タンパク質を使用した実験では、1ナノモーラー(nM)*2 / 0.07 ppmの低濃度を高感度で検出します。

本開発品の実用化に向けて、光源・検出器・小型ポンプを一体化し、約4割の軽量化を実現しました(本体:約3kg)。また、シンプルな装置構成を実現したため、装置のメンテナンスが不要になりました。本開発品は、病院などでの使用だけでなく、各種研究機関での新薬の開発、薬物・危険物検査、水質検査、食品検査、異物混入検出などへの活用も視野にいれ、幅広い分野への応用・展開も期待されています。

*1 SPR方式:光と金属表面の電子が共鳴する現象(SPR:Surface Plasmon Resonance、表面プラズモン共鳴)を利用するセンサ方式。

*2 ナノモーラー(nM):1リットルあたり10億分の1モル(10億分の1(モル/リットル))の濃度を表し、砂糖1グラムが約300万リットル(お風呂15,000回分)の水に溶解している濃度。

展示品写真

出展概要

展示会名 BIOtech 2014
会場 東京ビッグサイト
出展ブースNo. 西4ホール 9-34
開催期間 2014年5月14日(水)~16日(金)10:00~18:00
(最終日のみ17:00終了)
主催 リード エグジビション ジャパン 株式会社
公式ウェブサイト https://www.bio-t.jp/ja/Home/ New Window

NSKの未来技術への取り組み

Motion & Control技術を基盤とした機械要素部品メーカーとして、軸受などの機械要素製品やメカトロ製品の開発を通じて培った、様々な産業の発展に貢献しております。近年はロボット、センサ、バイオMEMSなどの開発にも取り組んでおります。

今後も世界トップレベルの技術力によって、最先端の潜在的なニーズに挑戦してまいります。