日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、高温環境下で低アウトガス、かつ耐久性に優れる高温用固体潤滑被膜軸受を開発しました。
NSKは、市場拡大が見込める太陽電池、LEDなどの世界的な製造拠点である中国、台湾、韓国を中心に、2015年に10億円の売上げを目指します。
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プレスリリース
2014年03月05日
日本精工株式会社 広報部
~太陽電池・LED製造など高温環境下でメンテナンス期間を延長~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、高温環境下で低アウトガス、かつ耐久性に優れる高温用固体潤滑被膜軸受を開発しました。
NSKは、市場拡大が見込める太陽電池、LEDなどの世界的な製造拠点である中国、台湾、韓国を中心に、2015年に10億円の売上げを目指します。
太陽電池、LED、リチウムイオン電池などは、高い品質と歩留まりを得るため、クリーンな環境下で製造されています。特に、高温環境下の成膜・焼成工程では、グリース等の油脂や固体潤滑被膜に含まれる従来のバインダー*1はアウトガス*2の発生源となり使用できません。そのため、ハイエンドをのぞく装置では、寿命が短い無潤滑軸受を頻繁に交換しながら使用しており、軸受の長寿命化が大きな課題となっています。
そこで、NSKは、高温下で耐久性に優れる独自の固体潤滑被膜を玉に適用することで、従来の無潤滑軸受と同様、低アウトガス、かつ最大8倍の寿命となる高温用固体潤滑被膜軸受を開発しました。
*1 バインダー:母材への固体潤滑剤の密着性を高める結合剤(樹脂など)。
*2 アウトガス:有機物質などから放出される気体成分。
アウトガスの原因となるバインダーを使用せず、母材との密着性を向上した独自開発の固体潤滑被膜により、下記特徴を実現しました。
太陽電池製造の成膜・焼成装置など高温環境下において、メンテナンス期間を伸ばし、生産性の向上に貢献します。
NSKは、高機能な製品を開発し、幅広い産業ニーズの高度なご要求にお応えすべく、スペーシア™シリーズの充実を図ります。