
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、拡大が続く新興国の自動車向けに、荒れた路面においても耐久性を高めつつ、ハンドリングフィールに優れたコラムタイプ電動パワーステアリングシステム(以下、EPS)用として、「高耐久・高剛性スライダブル中間シャフト」を開発しました。
NSKは、新興国を中心に幅広い車種向けに本製品の拡販を行い、売上として2015年にグローバルで100億円/年を目指します。
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プレスリリース
2013年01月15日
日本精工株式会社 広報部
~悪路での耐久性を高め、ハンドリングフィールの向上に貢献~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、拡大が続く新興国の自動車向けに、荒れた路面においても耐久性を高めつつ、ハンドリングフィールに優れたコラムタイプ電動パワーステアリングシステム(以下、EPS)用として、「高耐久・高剛性スライダブル中間シャフト」を開発しました。
NSKは、新興国を中心に幅広い車種向けに本製品の拡販を行い、売上として2015年にグローバルで100億円/年を目指します。
新興国では、自動車の普及に伴い、燃費改善に貢献するEPSの採用が拡大しています。これらの市場では、悪路を走行することが多く、荒れた路面での耐久性向上と、ハンドルに伝わる振動や異音の抑制が課題となっています。
EPSは、ドライバーが曲がりたい方向に操舵(ハンドルを切る)と、その操舵力をモータでアシストし、中間シャフトを介して足回りへ伝えます。中間シャフトは、回転(操舵角と操舵力)を伝えるだけでなく、伸縮することで、車体のたわみを吸収します。
しかし、新興国は、路面の悪いところが多く、路面からの振動が大きいため、中間シャフトは頻繁に、かつ大きく伸縮します。このため、伸縮するスライド嵌合(かんごう)部※1が摩耗し、不快な振動や異音の発生が問題となることがあります。また、中間シャフトの剛性は、ハンドリングフィールに影響します。NSKは、以下の優れた特長により、EPS用として、耐久性とハンドリングフィールを高めた高耐久・高剛性スライダブル中間シャフトを開発しました。
*1 嵌合部:回転を伝えるため、シャフトとチューブとが互いにはまり合っている箇所。