
日本精工株式会社(本社:東京品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、ライフサイエンスなどの世界最高水準の研究開発機関が立地している、「キングスカイフロント」(川崎市川崎区)において開催された子供向け科学イベントに、医療・バイオ業界の細胞操作や半導体、電子業界の微小部品の組み立てなどの用途向けに開発した「マニピュレーションシステム」を展示しました。
今回2回目の開催となる本イベントに、NSKは顕微鏡を見ながら微細な操作を可能とするツール、「マニピュレーションシステム」を展示し、卵子に受精させる操作を子供達に模擬体験してもらいました。
医療・バイオ、半導体、電子業界などでは、マイクロメートル*レベルの微細な作業を行うためのマニピュレーションシステム(操作機器)が幅広く使用されています。NSKでは、軸受などの機械要素製品やメカトロ製品での開発経験に精密位置決め駆動技術、画像処理技術などを組み合わせて「マニピュレーションシステム」を開発し、作業の効率化、高精度化を実現しております。従来、細胞などを扱う微細な操作は、熟練者の技術に大きく依存していましたが、NSKが開発した「マニピュレーションシステム」は、誰でも容易に作業を行うことを可能にしました。
参加した子供達からは、「普段は目に見えない生命の神秘を感じた」、「日頃体験できない最先端のバイオ技術を体験でき、夏休みの自由研究に役立った」など、多くの驚きと感動の感想が寄せられました。また、保護者からは、「大人でも難しいことを丁寧に判り易くご説明頂いた」、「このような社会貢献活動は、今後も是非、続けて欲しい」などのご意見を頂きました。
この他、NSKグループでは、子供達が「科学」に興味を持つきっかけとなるような体験型プログラムとして「子ども科学教室」なども開催しています。
今後もこのような活動を通じて、次代を担う子供達に様々な教育・経験の機会を提供していきたいと考えています。
* マイクロメートル(μm):1メートルの100万分の1の長さ