Press Release

工作機械用アンギュラ玉軸受「ロバストシリーズ Eタイプ」を開発

~耐焼付き性の向上と長寿命化を実現~

ロバストシリーズ Eタイプ

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、高い振れ精度や速い回転速度が要求されるマシニングセンタや旋盤の主軸用などで、ご好評を頂いている高機能アンギュラ玉軸受、「ロバストシリーズ」において、従来品に比べ焼付くまでの耐久時間を20倍以上に向上させ、かつ長寿命化を実現した新シリーズを2013年4月から市場投入します。NSKは本製品により工作機械の環境性能と生産効率の向上に貢献し、売上として2014年に5億円を目指します。

NSKは本製品を2012年11月1日(木)~11月6日(火)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「JIMTOF 2012 第26回日本国際工作機械見本市」に出展します。

【開発の背景】

近年、急進するEMS*市場向けの工作機械は、加工ワーク数の急増により、一層の高能率化のニーズが高まっています。また、自動車部品加工用の工作機械は、小型化による生産性の向上が進み、主軸用軸受には小型でも高荷重に耐えられることが求められるようになっています。さらに、省エネや環境負荷低減などのニーズの高まりを受け、グリース潤滑の需要が増加しております。

NSKでは、こうした過酷な潤滑における高信頼性・高荷重化のニーズへ対応するため、耐焼付き性能を向上した工作機械用アンギュラ玉軸受「ロバストシリーズ Eタイプ」を開発しました。本製品は以下の優れた特長により、工作機械の性能向上の実現に貢献します。

* Electronics Manufacturing Service(EMS)は、スマートフォンの部品など、電子機器メーカーから受託を受けて、電子部品や製品の大量生産を行う企業。

【製品の特長】

  • (1) 高荷重、グリース潤滑などの過酷な使用条件下での耐久性を向上するため、軸受の製品品質を更に向上しました。
  • (2) 過酷な潤滑に対応するため、NSKが独自に開発した材料技術を工作機械用軸受に適用しました。

【製品の効果】

  • (1) 耐焼付き性能の向上により、加工効率の向上に寄与します。
  • (2) 本製品は、上記の特長により、過酷な潤滑下では、従来比20倍以上の耐久性を実現しました。
超高速アンギュラ玉軸受 ロバストシリーズ
開発したロバストEタイプの試験結果