Press Release

高剛性・超大トルク 回転位置決めユニット「メガポジショナ™」を開発

~ 液晶・太陽電池向けパネルや自動車部品など、大型部品の高精度回転位置決めに最適 ~

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、メガトルクモータ™とバックラッシのない精密減速機を組み合わせ、最大700kg・m2の大きな慣性モーメント*1を持つ搭載物を高速・高精度に回転位置決めできる「メガポジショナ™」を開発しました。

NSKは、液晶・太陽電池向けパネルや自動車部品など大型部品の製造設備向けに本製品を拡販し、2014年度までに10億円の売上を目指します。

*1 慣性モーメント:回転運動する物体がもつ慣性の大きさを表す量。物体の質量と、それの回転軸からの距離の2乗の積で算出され、単位はkg・m2

高剛性・超大トルク 回転位置決めユニット「メガポジショナ(TM)」

現在、液晶テレビや太陽電池向けガラスパネルは大型化が進んでおります。また、自動車部品等、大型部品製造設備の高精度化が進んでおります。NSKは、このような大型・重量物を高速・高精度に回転位置決めするニーズに対応するため、「メガポジショナ™」を開発しました。本製品は、メガトルクモータ™とバックラッシのない精密減速機を組み合わせることで、高トルク、高精度をコンパクトに実現し、大型部品の高速・高精度な回転位置決めを可能にしました。

NSKは、以下の優れた特長を持つ本製品を、7月20日(水)から7月22日(金)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第20回 モーション・エンジニアリング展」に出展します。

【製品の特長】

大きな慣性モーメントを持つ搭載物を高速・高精度に回転位置決め可能
メガトルクモータ™と精密減速機を組み合わせ、最大700kg・m2の慣性モーメントを持つ搭載物まで対応可能にし、最大出力トルクは500N・mと1960N・mの2機種をご用意しました。従来難しいとされていた生産工程を可能にし、生産現場の改善に貢献します。
メガトルクモータ™に組み合わせた精密減速機にはバックラッシが生じないため、繰り返し位置決め精度±5秒の高精度を実現しました。
コンパクトながら高剛性と大口径中空穴を両立
コンパクトな薄型デザインでありながら、許容モーメント荷重9000N・mと高剛性を実現。さらに、回転部の中心部に大口径の中空穴を設けており、装置の配管や配線の取り回しを容易にします。
ドライブユニットはメガトルクモータ™と同シリーズ
取扱いが容易として、市場でご好評を博しているメガトルクモータ™と同じシリーズのドライブユニットを採用しており、立上げ・操作が容易に行えます。

【製品の効果】

  1. 装置の立上げ時間の短縮や高速・高精度回転位置決めによって生産性を向上します。
  2. 装置の小型化が可能になります。

NSKは、今後も様々な産業ニーズにお応えすべく、高精度・コンパクト・高速位置決め技術を活かした製品を開発し、メカトロ製品の充実を図ります。

メガポジショナ(TM)とは
メガポジショナ(TM) 特長その1
メガポジショナ(TM) 特長その2