日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、高機能フィルムの搬送装置向けに低発塵と低トルクの両方を実現した「クリーン環境用低発塵・低トルク玉軸受」を開発しました。 NSKは、高機能フィルムメーカー向けなど、低発塵性能が要求されるクリーン環境用途向けに本製品を拡販し、2012年度に2億円の売り上げを目指します。
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プレスリリース
2010年10月04日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ 高機能フィルムの品質の安定により生産性の向上に貢献 ~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、高機能フィルムの搬送装置向けに低発塵と低トルクの両方を実現した「クリーン環境用低発塵・低トルク玉軸受」を開発しました。 NSKは、高機能フィルムメーカー向けなど、低発塵性能が要求されるクリーン環境用途向けに本製品を拡販し、2012年度に2億円の売り上げを目指します。
液晶テレビや太陽電池などに使われる高機能フィルムの搬送装置に使用される軸受には、高品質なフィルムを安定して生産するため、軸受の回転に伴うグリースなどの粒子の飛散を抑制すると同時に、小さな力で安定して回転することでフィルムの破断や皺を防ぐことが求められています。NSKは、低発塵性能が要求される用途にDFO軸受*1を2005年に投入し、高い評価を頂いております。
今回、一層の低発塵と低トルクが要求される用途向けに、グリースの薄膜潤滑を可能にし、さらに特殊低摩擦樹脂保持器を採用することにより、従来品に比べて発塵量を1/100にまで低減させ、併せて、摩擦損失を約6割に低減した「クリーン環境用低発塵・低トルク玉軸受」を開発しました。本製品は、高機能フィルムの品質の安定により生産性の向上に貢献します。
クリーングリース*2を用いた薄膜潤滑技術を新たに開発し、低発塵なDFO軸受より、さらに発塵量を1/100にまで低減しています。これにより、フィルム表面への異物の付着を防ぎ、高機能フィルムの歩留まりの向上に貢献します。
*2 クリーングリース: クリーンルームで使用できる発塵の少ないグリース。
NSKは、今後も様々な産業ニーズにお応えすべく、真空、腐食、高温などの特殊環境に対応した高機能製品を開発し、スペーシアシリーズの充実を図ります。