Press Release

「第4回世界トライボロジー*1会議」及び「世界の省エネ・環境技術展」への出展のお知らせ

WTC IV in KYOTO (6-11, September, 2009)

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、9月7日(月)~11日(金)から国立京都国際会館(京都市左京区)で開催される「第4回世界トライボロジー会議」及び併催の「世界の省エネ・環境技術展 ~ 次世代を担う子供たちへ ~」に出展いたします。

1916年に日本で初めて軸受を生産して以来、NSKはトライボロジーを活かした最先端の技術開発により、摩擦をコントロールし、エネルギーロスを抑えることで、さまざまな産業の発展と地球環境の保全に貢献しています。90年を超える歴史の中で培ってきた高速、静音、長寿命、高精度、高負荷容量、小型・軽量化、などの技術力でNSKは業界をリードしています。

*1 「トライボロジー」とは、摩擦や磨耗、潤滑に関する科学技術分野であり、自動車や鉄道車両、航空機、宇宙機器、産業機械、家電製品など様々な製品や産業において、動く部分を持つすべてのものの摩擦を制御し、高性能化・高機能化・省エネルギー化・長寿命化(信頼性向上)を実現することで、環境保全に貢献しています。

1. 「世界トライボロジー会議」への参加

「世界トライボロジー会議」は世界34カ国の36団体で構成する国際トライボロジー評議会の統轄のもと、トライボロジーの技術者・研究者が集まり、4年に一度開催されるトライボロジー分野最大のイベントです。1997年にロンドンで始まり、ウィーン、ワシントンでの開催を経て、アジアで初の開催となる今回で4回目を迎えます。期間中は国際的な学識者や技術者の間で情報交換や技術交流のための学術プログラムや技術セッションが行われます。

今回の「第4回世界 トライボロジー会議」では、NSKはトライボロジーに関する最新の研究成果を6件 発表します。

2.「世界の省エネ・環境技術展」への出展ついて

今回の「第4回世界 トライボロジー会議」では、広く一般の方に省エネや環境に貢献するトライボロジーを身近に感じ、理解してもらうため「世界の省エネ・環境技術展」が併せて開催されます。NSKブースでは、トライボロジーの研究・応用を通して培った技術や製品の展示に加えて、省エネに貢献する最先端のトライボロジーを子どもから大人まで楽しみながら学べる内容でご紹介します。

<NSKの主な発表>

発表者 発表内容
プレゼンテーション
柴崎 健一
(基盤技術研究所)
F-312
“Development of Numerical Method for Coupled Simulation of Starved EHL and Macro Flow”
外尾 道太
(基盤技術研究所)
B2-413
“Lubricating Properties of Silica Nanoparticles as a Fluorinated Grease Additive”
山田 紘樹
(基盤技術研究所)
B1-113
“The effects of hydrogen on microstructural change and surface originated flaking in rolling contact fatigue”
田中 佳佑
(LG技術部)
F-231
“Vertical stiffnesses of preloaded linear guideway type ball bearings incorporating the flexibility of the carriage and rail”
ポスター発表
田尻 篤史
(軸受設計部)
P-127
“Contact analysis for material softening by frictional heating”
河合 総介
(NSKワーナー
技術本部 第1技術室)
P-117 
“Development of Wet Friction Material for Anti hot-spot through Quantitative analysis”

<主な出展物>

発表者 発表内容
ベアリング・グロッケン II 「ベアリング・グロッケン」は、アーティスト・川瀬浩介氏とNSKの共同制作によるベアリングの球(鋼球)を使った自動演奏の鉄琴。普段は機械に組み込まれて目にすることが少ないがマサツを小さくするため地球上で最も丸く磨かれたベアリングの球の性質を活かして、規則正しく鉄琴を 自動演奏させる新しい発想の楽器です。
今回展示する2号器「ベアリング・グロッケン II」はレパートリーも5曲に増えました。鏡面仕様の美しい外観とベアリングのボールが紡ぎだす豊かで柔らかい音色を会場で是非ご覧ください。
風力発電関連 世界的に普及が進む風力発電機。NSKのベアリングは、摩擦抵抗損失の低減に加えて、海洋上などの過酷な条件のもと20年以上も交換を必要としない耐久性や信頼性を実現しています。本会場では、風力発電機の100分の1スケール模型を展示します。

その他にも、自動車など私たちの身の回りにある製品から人工衛星まで暮らしを支えるNSKのトライボロジー関連の製品や技術を展示いたします。

展示会概要

会場 国立京都国際会館 (京都府京都市左京区)
開催期間 2009年9月7日(月)~9月11日(金) 10時~17時
最終日のみ14時終了
後援 文部科学省、経済産業省
公式サイト https://www.wtc2009.jp/index.html New Window

日本精工について

NSKは、1916年に創立、国産第1号のボールベアリング(玉軸受)を世に送り出し、以来数々のタイプの軸受を開発し、産業の発達、機械の進歩に大きく貢献しています。現在NSKは、軸受の分野で国内第一位、世界でも第三位のシェアを占めています。また、軸受の生産で培ってきた精密加工技術を利用し、早くから自動車関連製品、精機製品の分野に進出するなど、多角化と高度化を進めています。1960 年代より海外にも積極的に進出し、現在NSKグループは世界27カ国で開発・生産・販売を行っています。