Press Release

次世代ハイブリッドカー向け「モータ及び発電機構用超高速玉軸受」を開発

~ 低摩擦化により従来比1.5倍の超高速回転を実現 ~

NSKは、大幅に摩擦を低減することで、超高速回転を可能にした玉軸受を開発しました。本製品は、次世代ハイブリッドカーにおけるモータ及び発電機構の超高速回転に対応し、燃費の向上に貢献します。

超高負荷容量 一軸アクチュエータ 「タフキャリア™」

自動車メーカーでは、次世代ハイブリッドシステムの燃費向上のため、駆動モータや発電機構においては、小型・軽量化を進める一方で、出力を確保するため超高速回転のニーズが高まっています。

次世代ハイブリッドカーにおけるモータ及び発電機構用の玉軸受として、従来比1.5倍となる毎分30,000 回転以上の超高速化を実現させました。本製品は次世代ハイブリッドシステムの小型化に対応し、駆動モータ及び発電機構の超高速化を可能にします。

NSKは、小型から大型までの次世代ハイブリッドカーの燃費向上に貢献することで、2015年度に本製品の売上として20億円を目指します。

本製品は2009年10月21日(水)~11月4日(水)*、幕張メッセ(千葉市)にて開催される「第41回東京モーターショー2009」に出展いたします。

* 一般公開日は10月24日(土)~11月4日(水)

【製品の特長】

潤滑の改善
軸受の潤滑油入り口に、油流を制御するプレートを設置しました。
本プレートにより、超高速回転時の大きな遠心力が発生する環境下においても、潤滑が枯渇しやすい内輪側へ確実に油を供給し、摩擦による発熱を低減します。
摩擦の低減
軸受内部の溝寸法や玉径などを最適化することで、超高速回転下においても、摩擦と発熱を抑制し、焼付きを防止します。また、玉及び内輪と保持器間のすきまを調整することで、保持器の振動を抑制し、接触部の摩耗を低減しました。
耐久性の向上
軸受の超高速回転時に保持器にかかる遠心力による変形を防止するため、保持器円環部を厚くし、保持器の強度を向上させました。

摩擦、発熱の低減

摩擦、発熱の低減

評価結果

評価結果