Press Release

「高速回転仕様 ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ」を開発

~ 自動車の変速機の小型化と高効率化に貢献 ~

NSKは、遊星歯車機構(以下プラネタリ)用ケージ&ローラ、「高速回転仕様 ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ」を開発しました。NSKはベルトCVTやAT、ハイブリッドカー用変速機の小型・軽量化、高出力化のニーズに応えることで、本製品により2015年に売上25億円を目指します。

高速回転仕様 ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ
高速回転仕様 ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ

近年、CO2の排出量削減と燃費向上のため、変速ショックの低減と動力の伝達効率を高めるためコンパクトなスペースに最大8速の多段ギヤを搭載したATが増加しています。また、ハイブリッドカーでは、高い出力を発生するための高速回転をより小型なモータで可能にする開発が進んでいます。このため、変速機の中で、ギヤの変速とトルクの伝達を行うプラネタリ機構の中で使用されるケージ&ローラには、高速回転に加えて、小型・軽量化への対応が求められています。NSKは、本製品の以下の優れた特長により、クルマの低燃費化によるCO2排出量の削減、高効率な変速を可能にします。

【製品の特長】

世界最小の小型化を実現
保持器の形状を強度に優れるM型にすることで、プラネタリ用ケージ&ローラとして世界最小レベル(ローラ径φ1.5mm、プラネタリシャフト径φ7mm)の小型化を実現しました。これにより、ベルトCVTやAT、ハイブリッドカーの変速機の小型・軽量化を可能にします。
従来比1.5倍の高速回転に対応
保持器に浸炭窒化処理を施した高強度のクロムモリブデン鋼を採用し、保持器の板厚を従来品よりも20%薄型化したことで、従来比1.5倍の限界回転数を実現しました。これにより、ATやハイブリッドカーの変速機の更なる高速回転化に対応します。また、ローラを約5%長くしたことで、従来品以上の長寿命化も実現しました。
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『高速回転仕様 ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ』の特徴
『高速回転仕様 ミニアチュアプラネタリ用ケージ&ローラ』の特徴まとめ