Press Release

「240m/minの超高速テーブル」をJIMTOF 2008に参考出展

~ 工作機械の高速・高加減速限界への挑戦 ~

NSKは「JIMTOF 2008日本国際工作機械見本市」に世界最速*1の「240m/minの超高速テーブル」を参考出展します。

*1 2008年10月時点、NSK調べ

240m/minの超高速テーブル

NSKは機械要素部品 ボールねじ、リニアガイド、軸受の総合メーカであり、これらを用いて工作機械の高速・高加減速限界へ挑戦します。現状の工作機械の最高速度120m/minに対し、2倍の送り速度を実現しました。

本テーブルには、JIMTOF 2008に出品する高速工作機械用ボールねじHMDシリーズ、ローラガイドの技術を、さらに発展させて採用しています。

NSKは本テーブルを2008年10月30日(木)~11月4日(火)に東京ビッグサイトにて開催される「JIMTOF 2008日本国際工作機械見本市」に参考出展します。

>> イベント出展情報: JIMTOF 2008 第24回 日本国際工作機械見本市

【製品の特長】

高速性
大リードボールねじ(軸径50mm、リード80mm)を採用し、3,000min-1で駆動することにより、240m/minの高速送りを実現しました。その結果、現状の工作機械の実用的な送り速度60m/minに対し4倍、最高速度120m/minに対し2倍の送り速度となっています。
モータをねじ軸両端に配置し、高速に伴う高加減速に必要な大トルクにも対応しています。
低騒音・低振動
ボールねじの循環方式にNSK独自の高速・静音技術を駆使したエンドデフレクタ方式を採用し、騒音・振動を従来のチューブ式ボールねじに比べ、約半分に低減しています。
高精度:熱影響の最小化
従来の軸心冷却とあわせて、ナット冷却、支持軸受冷却を採用し、ねじ軸、ナット、支持軸受等すべての送り系要素の温度上昇を1℃以下に抑えました。これにより、熱による位置決め精度や機械変形への影響を最小化しました。
高剛性・高負荷容量
ボールねじは,特殊設計4条ねじにより,大リードでありながら高負荷容量、高剛性となっています。加えて熱変形の最小化により、ボールねじの支持方法を両端固定(ダブルアンカ)とすることが可能となり、送り系の高剛性化が実現しました。
世界最高レベルのローラガイドを使用
直動案内は、世界最高レベルの性能をもつローラガイドを使用し、装置全体の高速化・高剛性化も実現しています。

【製品の背景】

工作機械の高速化は永遠のテーマです。現在のテーブル最高速度は120m/minですが、NSKはボールねじ駆動で一歩も二歩も先を行く240m/minの工作機械用一軸テーブルを製作いたしました。今回、JIMTOF2008に出展し、お客さまからの反応を踏まえて、数年後の実用化を目指します。