Press Release

世界初*1、ハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用プラスティック磁石エンコーダを開発

~ 高磁力化と耐環境性向上を達成 ~

NSKは独自の樹脂材料及び接着技術を開発し、過酷環境下で使用されるハブユニット軸受*2に適用可能なハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用プラスティック磁石エンコーダを開発しました。これにより、従来製品比25%の高磁力化と優れた耐環境性を達成しました。当高機能・高信頼性エンコーダ付ハブユニット軸受にてNSKハブユニット軸受のラインナップ充実を図り、2013年グローバル売上高1,200億円を目指します。

*1 2008年3月18日現在 NSK調べ

*2 ハブユニット軸受:タイヤホイールに取り付ける部品と車体へ取り付ける部品を一体化したユニット軸受

ハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用プラスティック磁石エンコーダ

【製品の特長】

従来製品比25%の高磁力化を達成
ハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用磁気エンコーダでは、従来、ゴム磁石タイプが主流でしたが、本製品は磁気エンコーダ材料に新開発の樹脂材料を適用する事により、従来製品比25%の高磁力化を達成しました。磁気エンコーダの高磁力化に伴い、
  1. 磁気エンコーダの高分解能化による車輪速センシング精度の向上を図り、車両統合制御やインテリジェント化などの更なる自動車の安全性向上へ貢献いたします。
  2. 磁気エンコーダのコンパクト化による軸受のダウンサイジングを可能とし、軽量化へ貢献いたします。
  3. エアギャップ*3拡大により車輪速センサーの取付精度を緩和することが可能となり、車両への部品組付け性向上へ貢献いたします。

*3 エアギャップ:2008年4月15日現在 NSK調べ

優れた耐環境性を達成
ハブユニット軸受用磁気エンコーダは、極寒から酷暑までの様々な温度条件下で、泥塩水等に曝される過酷な自動車の足回り環境にて使用されます。本製品はこのような過酷環境下で使用される磁気エンコーダ材料に、独自開発した樹脂材料と接着技術を適用する事により、優れた耐環境性を達成しました。これにより、本製品はBRICsへの市場拡大などに伴う更なる使用環境の過酷化に対して、十分な信頼性を確保する事ができます。

ハブユニット軸受の構造と車輪速センシング方法

ハブユニット軸受の構造と車輪速センシング方法

高磁力化を達成するための課題とメカニズム

高磁力化を達成するための課題とメカニズム

開発品の特長とユーザーメリット

開発品の特長とユーザーメリット