Press Release

ブレーキキャリパ取付ブラケット一体型ハブユニット軸受を開発

~ ブレーキ性能と車体への組付性を向上 ~

NSKは、ハブユニット軸受*1と、ディスクブレーキ用ブレーキキャリパを取り付けるためのブラケットを一体化したハブユニット軸受を開発しました。本製品を加えることによってNSKハブユニット軸受のラインナップ充実を図り、2013年グローバル売上高1,100億円を目指します。

*1 ハブユニット軸受: タイヤホイールに取り付ける部品と車体へ取り付ける部品を一体化したユニット軸受

【製品の特長】

ブレーキキャリパを取り付けるためのブラケットを一体化

乗用車のブレーキの主流であるディスクブレーキは、ブレーキキャリパとブレーキロータから構成され、回転するブレーキロータをブレーキキャリパ内のパッドが挟み込むことにより制動機能を発揮します。この制動機能を司るブレーキキャリパは、従来、車体部品であるナックルに取り付けられていました。

本製品では、ハブユニット軸受の外輪と、ブレーキキャリパを取り付けるためのブラケットを一体化したため、ハブユニット軸受にブレーキキャリパを直接取り付けることができます。これにより、

  1. ブレーキ部品の取り付け精度とともに、ブレーキシステムとしての剛性も増すため、ブレーキ性能(ブレーキ異常振動(ジャダー)防止によるブレーキフィールなど)の向上に貢献します。
  2. ハブユニット軸受にブレーキ部品(ディスクキャリパ/ロータ)が集約されるため、自動車メーカーでのアクスル部品の車体への組付性が向上します。

本製品の開発にあたっては、ブレーキ反力が負荷されるブレーキキャリパ取付ブラケットの強度解析技術/機能評価技術の確立、及びブラケット一体化により形状が複雑化し、かつ回転バランスが悪化する外輪の成形/加工技術の工夫を行いました。これら製品/生産技術両面の技術開発によって、本製品の量産化を達成しました。

ハブユニット軸受(従来構造)とディスクブレーキの構造

ハブユニット軸受(従来構造)とディスクブレーキの構造

ブレーキキャリパ取付ブラケット一体型ハブユニット軸受の構造

ブレーキキャリパ取付ブラケット一体型ハブユニット軸受の構造

開発品の特長とユーザーメリット

開発品の特長とユーザーメリット