NSKは、工作機械主軸用として高速回転で長寿命のグリース補給タイプ円筒ころ軸受を開発し、2007年初頭から発売します。
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プレスリリース
2006年10月19日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ グリース潤滑でdmn値*1160万、従来比60倍以上の長寿命を実現 ~
NSKは、工作機械主軸用として高速回転で長寿命のグリース補給タイプ円筒ころ軸受を開発し、2007年初頭から発売します。
工作機械主軸の高速化が進む中で、主軸用軸受には、さらなる長寿命化、低騒音化、省エネルギー化、環境性の向上が要求されています。その中で、特に高速主軸で主流であるオイルエア潤滑に代わる、耐環境性に有利なグリース潤滑による高速化に対する強いニーズがあります。
NSKは、アンギュラ玉軸受についてはグリース補給タイプのものをすでに発売していますが、円筒ころ軸受はグリース供給時に発熱等の課題がありました。
今回、高速回転で大幅に寿命の長いグリース補給タイプ円筒ころ軸受を新たに開発し、アンギュラ玉軸受と組合わせて高速主軸での使用を可能としました。
円筒ころ軸受を固定側*2に配置した#40の高剛性主軸で毎分18,000回転、20,000時間の運転、また、円筒ころ軸受を自由側*3に配置した場合には、軸受周りのスライド機構を省略でき、毎分20,000回転、20,000時間の運転が可能です。
本製品は、グリースを補給する軸受の外輪穴位置、保持器形状、間座形状を最適化することにより、以下の優れた特長を有しています。
NSKは、本製品を2007年初頭より発売し、グリース補給タイプ全体で2008年度5億円の売上を目指します。また、11月に開催される日本国際工作機械見本市「JIMTOF2006」に本製品を出展し、動展示します。