Press Release

乗用車ホイール用高精度ハブユニット軸受を開発

~ ブレーキディスク取付け面の振れ精度向上 ~

NSKは、独自の加工法により部品の加工精度を上げ、ブレーキディスク取付面の回転振れ精度を向上した、乗用車ホイール用ハブユニット軸受を開発いたしました。

乗用車ホイール用高精度ハブユニット軸受

近年、自動車の安全/快適性向上にともないブレーキ性能の高性能化が進んでいます。NSKはブレーキ作動時に発生する異常振動(ブレーキジャダー)抑制に寄与するハブユニット軸受>*1を開発いたしました。また、本製品はブレーキディスクとブレーキパッドの引きずり抵抗低減による燃費の向上と、ブレーキ応答性向上(ブレーキが効くまでの時間短縮)にも貢献します。

>*1 タイヤホイールに取り付ける部品と車体へ取り付ける部品を一体化したユニット軸受

【製品の特長】

ブレーキディスク取り付け面の振れ10μm以下達成
本製品は、加工方法の改良(下記1,2)によりハブユニット軸受のブレーキ取付面の回転振れを低減し、ブレーキジャダー抑制、ブレーキの応答性向上、そして燃費向上に貢献いたします。
  1. 構成部品であるフランジ付き内輪の部品加工精度を向上させます。
  2. フランジ付き内輪にはハブボルトが挿入されますが、挿入によりブレーキディスク取付け面が変形します。ハブボルト挿入後にブレーキディスク取付け面を加工することにより、この変形を除去します。

回転振れ低減高精度ハブユニット軸受を加えてNSKハブユニット軸受ラインナップを更に強化することにより、2010年には世界市場でハブユニット軸受の売上700億円を目指します。

乗用車ホイール用高精度ハブユニット軸受の特長