NSKは、自動車のハブユニット軸受に、車輪速とタイヤの路面グリップ力(コーナリングフォース)検出機能を有する「マルチセンシングハブユニット」を開発し、プロトタイプを10月22日から開催される第39回東京モーターショーに出展いたします。
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プレスリリース
2005年10月18日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
~ 自動車の走行安全性向上に貢献・東京モーターショーへ初出展 ~
NSKは、自動車のハブユニット軸受に、車輪速とタイヤの路面グリップ力(コーナリングフォース)検出機能を有する「マルチセンシングハブユニット」を開発し、プロトタイプを10月22日から開催される第39回東京モーターショーに出展いたします。
NSKは、2004年にABS車輪速センサに路面グリップ力の検出機能を加えたマルチセンサを内蔵した自動車用ハブユニットを世界に先駆けて開発しました。
この「マルチセンシングハブユニット」は、走行時の路面グリップ力をセンシングし、安全走行や快適ドライビングに大きく貢献するハブユニットとして注目されており、横滑り防止システムに代表される車両のアクティブセーフティ性能を大きく躍進させることを可能にします。
路面グリップ力は、自動車の「走る・曲がる・止まる」をコントロールする力で、アクティブセーフティ技術にとって非常に重要な要素です。「マルチセンシングハブユニット」は、ハブユニット軸受内部の回転速度状態をモニターすることで、ハブユニットに作用している路面からの荷重、すなわち路面グリップ力を検出する方式を採用しています。
過酷な走行環境下(高速コーナリングや急激なレーンチェンジなど)での車両制御に対応するためには、グリップ力の検出範囲を更に向上させる必要がありました。今回、マルチセンシングハブユニットの軸受内部の回転速度のモニタリング方法を改良し、グリップ力の検出範囲を従来比で約2倍に拡大すると共に、検出精度、応答性、周波数特性も従来比で2倍以上に向上させました。
グリップ力センサの基本性能を大幅に向上させることに成功し、実用域に達したことから、プロトタイプを東京モーターショーへ出展いたします。
自動車のアクティブセーフティ技術は欧州を中心に普及しています。NSKは「マルチセンシングハブユニット」によるアクティブセーフティの性能向上を通して、自動車の安全性向上に貢献いたします。