NSKはアイドラプーリーやエアコン駆動プーリーなどの自動車電装品用軸受の高温化に対応し、長寿命化を実現する次世代電装用軸受を開発しました。
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プレスリリース
2005年01月28日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
NSKはアイドラプーリーやエアコン駆動プーリーなどの自動車電装品用軸受の高温化に対応し、長寿命化を実現する次世代電装用軸受を開発しました。
自動車のエンジン補機は、高出力ニーズに対応した高速回転化に伴い発熱が大きくなり、また軽量化・低コスト化を狙ったプーリーの樹脂化により放熱性が悪くなるため、軸受温度が更に高くなってしまいます。例えば、従来は最高温度150~160℃であったものが、これらの使用環境の変化により、180℃程度にまで高まってきています。
軸受温度が上昇すると軸受の焼付き寿命が著しく低下してしまうため、高温環境下でも十分な信頼性を維持することが急務となっていました。
今回、NSKが開発した高温長寿命電装用軸受は、高温用グリースを新規開発、また保持器・シールの形状を改良し、耐熱性の優れた材料を採用することで、高温環境下での信頼性を大幅に向上しました。
以上(1)(2)の開発により、従来の使用限界温度を20℃向上し、180℃環境下でも十分な信頼性を持つ軸受を開発しました。
NSKの高温長寿命電装用軸受は、高温化が加速する市場要求に対応し、エンジン補機用軸受市場において、2007年に5億円の売上増を目指しています。