NSKは、グループ会社であるNSKワーナー株式会社(本社/静岡県袋井市、代表取締役社長 宇山洋一)におけるアスベスト(石綿)に関し、現時点までに判明しました状況についてお知らせ致します。
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プレスリリース
2005年09月21日
日本精工株式会社 CSR本部 広報部
NSKは、グループ会社であるNSKワーナー株式会社(本社/静岡県袋井市、代表取締役社長 宇山洋一)におけるアスベスト(石綿)に関し、現時点までに判明しました状況についてお知らせ致します。
NSKのグループ会社であるNSKワーナーは、アスベスト含有製品の使用状況、製造・取り扱い作業状況、従業員の健康状況および事業所周辺の皆様からの健康被害に対するお申し出状況について調査を実施致しました。
NSKワーナーはNSKと米国 BorgWarner(ボルグワーナー)社との合弁会社で、主に自動変速機用部品の専業メーカーとして、ワンウェイクラッチ並びに摩擦材製品等を製造しております。このうち摩擦材製品の原材料の一つとして、耐熱性能に優れたアスベストを含有した商品を1972年に米国より輸入販売し、1973年からは米国にて製造されたアスベスト含有ペーパー材料を輸入し、神奈川県藤沢市において加工を開始致しました。
そして、米国を初め海外でアスベストの規制強化が強まる1975年より、他社に先駆けいち早く米国BorgWarner社とノンアスベスト材の開発に取組みました。
1983年より順次、市場での切替えを開始すると共に、密閉式設備にて製造加工し、1987年には量産品の切替えを完了致しました。その後、静岡県袋井市に移転してからは、1種類且つ極く少量の補修用パーツのみを密閉式、或いは集塵機付きの設備にて製造しておりましたが、1992年にすべての切替えを完了しました。その後はアスベスト含有製品の製造を行っておりません。
会社名 | 製品名 | 製造期間 | 石綿種類 |
---|---|---|---|
NSKワーナー(株) (神奈川県藤沢市) |
クラッチフェーシング (湿式) |
1972年~1989年 | 白石綿(クリソタイル) 青石綿(クロシドライト) |
NSKワーナー(株) (静岡県袋井市) |
クラッチフェーシング (湿式) |
1989年~1992年 | 白石綿(クリソタイル) 青石綿(クロシドライト) |
* NSKワーナーは1989年5月より1992年7月にかけて神奈川県藤沢市桐原町から静岡県袋井市愛野に移転しました。
過去にアスベスト含有製品を取り扱っていたNSKワーナー従業員に対しては、健康診断を実施してまいりました。そして、このたび改めて健康診断を実施しました結果、問題はありませんでした。 また、退職者につきましても在職中は健康診断を実施しており、現時点で判明している限り、健康被害に関する申し出や健康相談はございません。
現時点では、上記事業所周辺地域からアスベストに関する健康被害のお申し出およびご相談はありません。
当社では、NSKワーナーと連携をとりながら、行政等と情報交換を行い、今後とも関係法令や規則を遵守し、継続して状況を把握してまいります。
詳細につきましては、NSKワーナーのウェブサイト( https://www.nsk-warner.com/ )をご覧下さい。