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2.1 深溝玉軸受

世界で使用されている転がり軸受の約70%と言われている玉軸受。その代表が深溝玉軸受です。多様な密封構造(シール・シールド)も有しています。

深溝玉軸受の特徴

  • 最も代表的な転がり軸受であり、その用途は広いです。
  • 保持器は、主に、鋼板の打抜き保持器または樹脂保持器が使用されています。
  • ラジアル/アキシアル荷重を負荷できます。
  • 点接触であるため、線接触のころ軸受より、低トルクであり、高速回転に適しています(低騒音、低振動)。
  • 内輪と外輪の軌道の溝(軌道面形状)は玉の半径より、わずかに大きい半径の円弧断面をなしています。
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深溝玉軸受のシール・シールドの種類

内部への異物侵入や封入されている潤滑剤の漏れを抑制するため、シールまたはシールドが装着されている転がり軸受を密封軸受と呼びます。その軸受が玉軸受であれば密封玉軸受、ころ軸受であれば密封ころ軸受と区分することもあります。

密封玉軸受の特徴

密封玉軸受(密封ころ軸受)には、密封部品として、金属板のシールドタイプ、ゴムシール先端(シールリップ)が接触するタイプ・接触しないタイプに大別されます。
◎:優 > ◯:良 > △:可 > ×:不適
タイプ 非接触
シールド
非接触
ゴム
シール
接触
ゴム
シール
接触
ゴム
シール
(両シールまたは両シールド記号)
起動トルク
高速回転性能

DDUよりやや良い
グリース密封性
DDUよりやや良い
防塵性
DDWよりやや良い
防水性 × ×
使用温度範囲(※) -10〜+110℃ -10〜+110℃ -10〜+100℃ -10〜+100℃
価格 安価 適価 適価 適価
(※)この値は標準品について、示したものです。ゴムシール材質やグリース変更によって、温度範囲を広げることができます。
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