転がり軸受の精度は、寸法精度と回転精度に分類し、ISO/JIS/DIN/ANSI/ABMA等で規格化されています。
転がり軸受の精度
転がり軸受の精度
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寸法精度(軸、ハウジングに取付ける時に必要な項目)
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回転精度(回転体の振れを抑えるために必要な項目)
- 内径、外径・幅・組立幅の許容差
- ころ内接円径、外接円径の許容差
- 面取り寸法の許容限界値
- 幅不同の許容値
- テーパ穴の許容差、許容値
- 内輪、外輪のラジアル振れの許容値
- 内輪、外輪のアキシアル振れの許容値
- 内輪の横振れの許容値
- 外輪外径面の許容値
- スラスト軸受の軌道の厚さの不同の許容値
転がり軸受の主要寸法についての許容差および許容値、並びに回転精度はJIS B 1514、ISO 492(ラジアル軸受)、ISO
199(スラスト軸受)に規定されています。
転がり軸受の精度等級
一般用途向けの多くは、JIS 0級(ISO Normal class)で十分です。
5級以上の構成高精度品は、工作機械主軸、計器その他の精密機器類および、航空機などの高速用途に用います。