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10. 軸受の取扱い

軸受は精密な機械要素部品のため、取扱いや保管方法を誤ると、本来の性能が発揮できない可能性があります。購入後は、以下の事項に留意してください。

軸受取扱い上の注意

転がり軸受は精密部品であるため、取扱いも相応の慎重さが望まれます。
いかに高性能の軸受を用いても取扱いを誤ると、期待する性能は得られません。

基本となる軸受取扱い上の注意

  • 軸受および、その周辺を清浄
    圧こんや潤滑性能低下による寿命低下を避けるため、ごみが入らないようにします。
  • 取扱いは丁寧
    きずや圧こんが生じないよう、強い衝撃を与えないようにします。
  • 適切な取扱用具を使用
    予期せぬけがや想定外の軸受負荷を減らすため、有り合わせの工具の代用は避けます。
  • 軸受のさび(錆)に注意
    手の汗がさび(錆)の原因となるので、できるだけ、手袋を使用します。また、腐食性ガスなどによる軸受のさび(錆)に注意を要します。

軸受の保管

軸受には防錆処置が施され、包装されています。しかし、軸受の保管状態によって、防錆効果が大きく低下する場合があるため、軸受の保管場所と保管方法には、十分な配慮が必要となります。

軸受の保管場所、保管方法

  • 軸受の保管場所
    屋内の環境が高温多湿の場合、防錆効果を著しく低下させるので、保管場所としては不適です。湿度が低く、直射日光が当たらない温度変化が少ない場所が望ましいです。
  • 軸受の保管方法
    • 保管する軸受の大きさ、重量を配慮し、軸受の出し入れが安全にできること、出し入れ時に軸受へ衝撃が加わらないような搬送のための空間と機器が必要です。
    • 上記を考慮した適正な棚を設置し、保管するのが望ましいです。なお、棚の最下段は床から30cm位とし、床面への直置きは、なるべく避けるようにします。
    • 軸受を重ね置きする場合、崩れないように考慮しつつ、包装箱が損傷しないように、軸受サイズと重量に応じた重ね段数とします。
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