活力ある職場づくり

従業員が働きがいをもてる職場づくり

NSKグループは、「社員一人ひとりの個性と可能性を尊重する」ことを経営姿勢に掲げています。

NSKワーナーでは、「幅広い人材の活用」「いきいきと働ける環境づくり」「成長に資する機会と場の提供」に取り組んでいます。

更に人材マネジメントポリシーを具体化する土台として仕事と家庭生活の両立(ワークライフバランス)と安全安心な職場、そして従業員の健康づくり要不可欠です。これらを健全な労使関係によって維持改善していきます。

労使関係の図
  • 仕事と個人の生活との両立を支援する制度

  • 対話に基づく労使関係

  • 人権尊重、多様性(ダイバーシティ)の取り組み

  • 働き方改革・時間管理などの取り組み

  • 心身のリフレッシュや社会的な活動を支援する制度

  • 人材育成

  • 健康への取り組み

仕事と個人の生活との両立を支援する制度

多様化する従業員のニーズに対応し、「社員一人ひとりが働きやすい職場環境づくり」に取り組む中で、育児中や介護中の社員への両立支援を積極的に進めています。また、仕事と育児の両立支援については、育児経験のある従業員からの意見を集め、各制度を活用しやすいものとすることを意識して制度設計および改良を行っています。

次世代育成支援法 行動計画(2020年4月1日〜2023年3月31日)[PDF]

主な制度、取り組み

  • 育児休業:子が最大3歳の4月末まで取得可能。最初の5日間は有給。

  • 育児のための勤務時間短縮:子が小学校6年生到達後の3月末まで、勤務時間の短縮ができる。

  • 介護休業:要介護状態にある家族を介護する従業員は、365日まで介護のための休業を取得できる。

  • 子の看護休暇(無給):子の看護・育児目的で取得できる。

  • 再雇用希望登録制度:配偶者の転勤により止むを得ず退職する従業員が、再雇用希望を事前に登録できる。

  • 両立支援ガイドブック:対象別に2種類(育児、介護)作成し、両立上の不安の緩和や職場のコミュニケーションのきっかけとして活用しています。

  • マザースペースの設置:妊娠中の体の変化に合わせて、安全かつ快適に更衣及び授乳期間中の配慮ができるスペースを設置。

対話に基づく労使関係

【1】基本的な考え方:対話に基づく労使関係の構築

労使の健全な関係が企業の持続的な成長に不可欠であり、従業員が経営層に、オープンで直接コミュニケーションができる権利を保障しています。従業員と経営者がコミュニケーションを深め、職場環境や経営状況などを共有し、改善策などを協議、実行し、従業員がいきいきと働くことのできる職場づくりを進めることで、相互に信頼できるパートナーとして絆を深めています。

【2】労使協議

NSKワーナーには、従業員による単一の組織である「NSKワーナー労働組合」があり、労使協議を月1回実施しています。

これらの労使会議では、労働条件の改善や職場環境の整備などについて意見交換を行い、労使のコミュニケーションにより、課題の解決をめざしています。

また、職場単位で職制と労働組合職場委員が自職場の労働環境について意見交換をする場を設けています。

人権尊重、多様性(ダイバーシティ)の取り組み

【1】労働における基本的権利の尊重

(1)基本的な考え方

企業市民としての社会的責任を果たしていく上で、労働者の基本的権利を尊重することが最も重要な事項の一つと考え、機会均等などや労働者の基本的権利を尊重した企業活動に努めています。

(2)差別の禁止と労働における基本的権利の尊重

「世界人権宣言」を尊重し、その考えに基づいた取り組みを推進しています。人種、身体的な特徴、信条、性別、社会的身分、門地、民族、国籍、年齢、婚姻、性的指向、性自認、障がいなどによる差別や、ハラスメント、強制労働、児童労働などを禁止し、多様な人材がいきいきと働ける職場づくりや、採用、配属、評価など雇用の場面での機会均等に努めています。

また、人権に対する考え方を従業員に周知するとともに、内部監査や内部通報制度を通じてこれに反する行為を把握し、必要に応じて適切な対応を迅速に取るなどの取り組みを行っています。

(3)社会とNSKワーナー双方の安定を守る雇用

モノづくりの企業として、持続的に成長していくことを目指しています。そのためには、雇用を長期的な視点で捉え、事業を担う優れた人材を継続的に採用し、育成していくことが不可欠と考えています。

【2】多様性を受容する組織づくり

(1)基本的な考え方

NSKワーナーは、多様な人材一人ひとりが、その能力・特性を最大限に活かし、働き甲斐を感じられる企業風土や職場環境づくりを進めます。

多様性を受容していくこと(ダイバーシティ&インクルージョン)が、未来を切り開く競争力の源泉と考えています。具体的には、性別や年齢、国籍、民族、文化、ライフスタイル、価値観など、さまざまな背景をもった従業員がそれぞれの力を発揮することで新たな視点や考え方、アイディアが生まれ、これが競争力の強化やリスクの回避につながっていくと考えています。

(2)ダイバーシティの推進

従業員一人ひとりがダイバーシティ&インクルージョンの重要性を理解し、多様な人材やその価値観などを尊重し受容する組織を目指し、以下のような取り組みを進めています。

(3)女性の活躍(キャリアアップ)を支援(日本)

女性活躍推進を経営課題の一つと位置づけ、ジェンダーのダイバーシティを進めるため、採用における女性比率の向上や女性が働きやすい環境づくり、女性のキャリア形成の支援、女性が働ける職域を拡大するための試みしています。

さらに、人数や職域だけでなく、マネジメント層の人材や価値観の多様化の布石として、管理職候補(係長、総合職)層にあたる女性従業員に向けて意識改革と能力開発を目的とした研修を実施しています。

女性活躍推進法に基づく行動計画の策定

「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」の施行に伴い、女性の活躍に関する状況把握、課題分析を行いました。その結果を踏まえて行動計画を策定しています。

女性活躍推進法に基づく行動計画(2021年4月1日~2026年3月31日)[PDF]

(4)LGBT(SOGI)への理解の推進

NSKワーナーは、性自認・性的指向(LGBT、SOGI)について、以下の考え方を明確にしています。

  • 性自認・性的指向による差別を行わないと同時に、当事者の基本的人権を守ります

  • 性自認・性的指向などを理解し、支援できるアライ(ALLY)を増やします

  • 性自認・性的指向に関わらず活躍できる職場環境、企業風土をつくります

(5)高年齢者雇用:社会の高齢化に対応した人材活用

経験豊富なベテラン社員の知識やスキルが事業の発展に役立つと認識し、定年後も希望する方に働く場を提供することを基本方針とし、再雇用制度を導入しています。また、令和3年4月に施行した「改正高年齢者雇用安定法」に基づき、生活の安定を確保するため、労働条件も含めた再雇用制度の改定を行っています。

(6)障がい者雇用:障がい者に就労の場を提供

NSKワーナーでは、就業できる能力と意欲のある障がいを持った人々に、その人に合った就労機会を提供していくことが、企業が担うべき役割の一つと考え法定雇用率達成に向け取組んでいます。

心身のリフレッシュや社会的な活動を支援する制度

毎年、年次有給休暇による3連続取得(節目の年には5連続取得)を実施、勤続25周年では永年の慰労と心身のリフレッシュや研鑽を目的に休暇とその費用を支給しています。また、ボランティア休暇やドナー休暇を定めています。

人材育成

教育体系図に基づき新入社員から基幹職までキャリアを形成し、コンセプチュアルスキル・ヒューマンスキル・テクニカルスキルのスキル3要素を高めるため、階層別教育を定めて実施しています。

また、職種別に必要な技能知識の習得及び自己啓発の通信教育制度も設けています。

グローバル展開のため、集合レッスン・個人レッスンを織り交ぜた語学教育、海外赴任に合わせた研修も実施しています。

健康への取り組み

NSKワーナーは、NSKグループの一員としてNSKが次の通り定めた基本方針に沿って、健康マネジメント活動を行っています。

この結果、健康経営優良法人大規模法人部門として認定を受けました。

NSK健康マネジメント基本方針

NSKでは、人々がより安全、安心、快適に暮らせる笑顔あふれる明日を実現するために、「あたらしい動きをつくる」という「NSKビジョン2026」を掲げました。そして、このあたらしい動きをつくり、笑顔あふれる明日を実現するためには、「従業員とその家族の健康」が全ての基盤となると考えています。

従業員とその家族一人ひとりの心と体の健康は、会社の重要な財産であるという認識に立ち、健康重視のマネジメント体制の確立、健康保持や増進の各種取り組みを中心にして、「こころの健康」「からだの健康」につながる活動を推進します。

会社として、健康保持や増進への対応は、将来的に収益性を高める投資でもあると位置付け、積極的、計画的、継続的に取り組んでいきます。

健康重視のマネジメント体制確立と継続的改善のしくみ構築

人事担当役員を責任者とし、経営企画本部、健康推進室の産業保健スタッフ、健康保険組合、労働組合など、関係部署が連携して、健康保持・増進の活動を進めています。

また、健康経営の推進、健康推進活動の推進力強化を目的として、中央安全衛生委員会を母体とする衛生委員会を通じ、継続的な改善ができる体制づくりを行っていきます。

健康重視のマネジメント体制確立と継続的改善のしくみ構築
健康経営全体としてのKPI
  • 従業員のモチベーション・エンゲージメントの向上

  • 意識調査結果による見える化と数値向上

  • 従業員の健康状態の改善

  • 有所見者率逓減

  • 高ストレス者比率逓減

  • 喫煙者比率逓減

  • 睡眠の質向上
    講習会実施(2022年11月)
    251名受講、うち交替勤務者45名

  • 過重労働の抑制・防止

  • 所定外労働時間60時間以上の発生防止

  • 36協定特別条項該当者の減少

健康経営上のKPI[PDF]

健康施策実績値と目標値[PDF]