
代表取締役社長が健康経営の中心として組織体制の構築を行い、 その方針をもとに工場全体の取り組みを取締役(工場長)が健康づくり責任者(総務部長)と協議し、健康経営を強化・牽引しています。
また、2022年7月からは健康推進室が発足し、当社の課題である健康診断結果の改善や喫煙率の低下、ヘルスリテラシー向上を達成目標の根幹に据え、産業保健スタッフが人事部門と連携しながら積極的に健康経営を推進しています。今後も産業医、健康保険組合、労働組合と連携し、さらなる風土改革を進め、従業員がイキイキとエンゲージメント高く働ける職場環境の構築を進めていきます。
日本精工九州株式会社は、すべての従業員一人ひとりがイキイキと働き、その能力を最大限に発揮できるよう、健康増進、疾病予防に向けた各施策の推進や新しい動きを通じて、より良い職場づくりを積極的に進めています。その一環として、受動喫煙を含む喫煙の健康リスク低減に向けた取り組みを鋭意実行することを宣言します。
NSKグループは、2022年度より5ヵ年の中期経営計画(MTP2026)を策定し、「変わる 超える」で1兆円企業を目指しています。日本精工九州では “今を超える"働きやすい職場環境を目指していくため、健康診断結果の改善、喫煙率の低下、エンゲージメント向上を中心に中長期目標を策定しました。コロナ禍により生活様式が急激に変化した影響もあり、新たな健康課題が顕在化しつつある中、肥満や運動習慣、喫煙などに対する各健康指標に4年後のKPIを定め、そのための取り組みをさらに強化しています。肥満については、看護師がハイリスクアプローチとして保健指導および特定保健指導に注力。昨年実績93%に対し、来年度の実施率目標は95%を目指します。
また、喫煙については、2022年7月に工場長より禁煙推進宣言が発表されたことを受け、2022年5月の世界禁煙デー以降、毎月22日を全社禁煙(スワンスワンデー)とし、徐々に風土改革が進んでいます。また、新たな施策として “看護師さんと禁煙しようプロジェクト"(看護師による禁煙支援)やキュアアップ様と健康保険組合が連携したascure禁煙プログラムの実施(無料の禁煙支援アプリの導入)、産業医の喫煙所ヒアリング(喫煙中の従業員へアプローチ)、などの施策を進め、2026年に喫煙率20%の目標を達成するため、4か年の計画を立てて結果、成果にこだわったアウトカム管理を進めております。
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ストレスチェック後の組織改善活動として「目指せ!つながりプラス職場」を実施しています。「つながりプラス職場」とは、“人・組織が「たて」と「よこ」につながることでシナジー効果を生み、一人ひとりがイキイキと働ける良い職場環境"を指しており、先輩・上司・同僚・他部署・他工場との連携を大切にすることで、エンゲージメントが高い職場環境を目指しています。毎年、所属長が自所属の組織活性化の目標を掲示板に宣言し、その内容を従業員が振り返りながら、さらなる施策を検討し組織改善活動を行います。目標、実行、評価、改善のサイクルを実践し、組織全体のコミュニケーションの促進や高ストレス者を減らす為の取り組みとなっています。
心の健康づくりをテーマとして、各組織に教育担当者を選任し、その対象者にメンタルヘルスセルフケア研修を実施しています。また、その内容を部下に教育するという、ピラミッド型のレクチャー形式により通常の研修よりも高い効果を得られるよう工夫して実施しています。実施内容はストレスを感じた時にどう向き合うか、またストレスとは何か、その対処法、などを習得する場として実施しています。また、管理職に対しては、安全文化のワークショップなどを通じて、安全の重要性だけでなく、心理的安全性の重要さや傾聴にまつわる知識の習得などの機会として設け、社員のマネジメント力の向上に努めています。
2022年は、からだとこころを整える体制を構築しました。からだの健康については、産業保健スタッフによる禁煙支援プログラム、『看護師さんと禁煙しよう』の禁煙支援策のほか、毎月22日の全面禁煙(スワンスワンデー)、産業医による喫煙所ヒアリングなどを実施し、喫煙環境の見直しを実施。また禁煙ワイガヤ(禁煙者、非喫煙者による座談会)を行うことで、従業員の声を聴き、禁煙施策に反映させるなど、様々な取り組みを進めています。
2022年5月より従業員向けの健康ワークショップとヨガ体験(「健やか健康ビジョン」)を実施しています。前半の30分は健康に関する知識(初年度は高血圧に潜むリスク)を産業医の先生より講義いただき、その後ヨガスタジオ~YOGARO Home stadio~様による「ヨガの体験会」を実施。定期的に運動を行うことで運動習慣を醸成し、行動変容につなげる取り組みを進めています。
ウォーキングには生活習慣病などの予防・改善やストレス・運動不足の解消などさまざまな効果が期待出来ます。
健康保険組合と連携して、「ステップアップヘルス(歩(ある)Fes.)」を開催。ウォーキングから運動習慣の醸成を図り、肥満率の改善に注力します。
食生活における健康リテラシー向上を目的として、手のひらをセンサーに約30秒あてるだけで、簡単に推定野菜摂取量を見える化できるベジチェックイベントを実施しています。参加者にはカゴメ様より野菜ジュースのプレゼントも渡し、楽しみながら健康になれるイベントを今後も進めてまいります。
休職復帰の際にスムーズに現場に復帰できるように復職体制の強化を進めています。
産業医および看護師による復帰面談の実施に加え、休職期間を複数回繰り返す可能性がある社員については、再休職を防ぐため、「トライアル勤務」を適用。一定期間、配慮が必要な状態を現場が把握したうえで復帰させ、復帰から数か月~半年は生活リズム表の記載を義務付け、必要な措置を実施する取り組みを進めています。また、休職が長かった社員などは、通勤訓練を一定期間行い、職場にスムーズに復帰できるようサポート体制を構築しています。
2022年2月より配信をスタートさせた社内情報誌「N九健推だより」や、5月に発行した「スマートヘルス日記」(禁煙成功体験記)は、「健康に職業人生を歩んでいく」ことをテーマに、産業保健スタッフが"こころと身体の健康"に焦点を充て作成した、健康バイブルとも言うべき情報誌です。また、現在の世間的な健康経営の風潮をとらえた新聞「N九健康経営新聞」を発行し、掲示板に公開するなど、従業員への健康情報の展開にも力を入れています。健康であることが持続的に業務パフォーマンスの向上に寄与すると考え、それぞれを定期的に発行しています。
2022年9月より、当社の健康経営をより前進させていくために、健康経営戦略マップを策定しました。健康課題や具体的な取り組み内容、健康経営の実践で解決できる経営課題などを可視化し、PDCAを回しながら従業員の健康を保持・増進を進めていきます。また、現場の声を取り入れ、従業員の意見を反映させた取り組みを行うことで、社員エンゲージメントの向上も期待できると考え、健康で働きやすい職場を目指していきます。