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企業広告で魅せるNSKのあたらしい動き ~前編~

NSKは、NSKビジョン2026で「あたらしい動きをつくる。」ことを掲げています。NSKの目指す姿や技術力を広告で伝えていくために、2020年から企業広告「___ with Motion & Control」シリーズを開始しました。広告制作には、NSKのエンジニアも参加し、今年は、3作目となる広告「___ with Motion & Control Drawing篇」を11月に公開しました。今回は、本プロジェクトに参加したエンジニアに話を聞きました。

プロフィール

金澤 修二(上段左)
自動車技術総合開発センター
自動車軸受技術センター
アクチュエータ技術部

倉持 尚史(上段中央)
産業機械技術総合開発センター
E&E軸受技術センター

大久保 貴史(上段右)
産業機械技術総合開発センター
直動技術センター BS技術部

柳川 優輝(中段左)
産業機械技術総合開発センター
産業機械軸受技術センター
産機・GAM技術部

千葉 玄明(中段中央)
新領域商品開発センター
技術開発第一部 副主務

宮城 亜莉沙(中段右)
産業機械事業本部
CMS本部 副主務

近藤 大介(下段左)
新領域商品開発センター
技術開発第一部 主務

藤本 岳(下段中央)
産業機械技術総合開発センター
産機新商品開発室

藤原 基英(下段右)
生産技術センター
加工技術開発部

プロフィール

金澤 修二(上段左)
自動車技術総合開発センター 自動車軸受技術センター
アクチュエータ技術部

倉持 尚史(上段中央)
産業機械技術総合開発センター
E&E軸受技術センター

大久保 貴史(上段右)
産業機械技術総合開発センター
直動技術センター BS技術部

柳川 優輝(中段左)
産業機械技術総合開発センター
産業機械軸受技術センター 産機・GAM技術部

千葉 玄明(中段中央)
新領域商品開発センター
技術開発第一部 副主務

宮城 亜莉沙(中段右)
産業機械事業本部 CMS本部 副主務

近藤 大介(下段左)
新領域商品開発センター
技術開発第一部 主務

藤本 岳(下段中央)
産業機械技術総合開発センター
産機新商品開発室

藤原 基英(下段右)
生産技術センター 加工技術開発部

今回はNSKのあたらしい技術を使った機構

「___ with Motion & Control」シリーズでは、NSKの製品や技術を使った機構を用いて、今までなかった「動き」をつくることにチャレンジしています。今年も技術のマッピングを行い、機構に使う技術・製品、それによってどんな動きをつくるのかを検討しました。

宮城私は今年入社したこともあり、まだNSKの製品への知識が多くなく、製品や技術の良さをどのように伝えられるかを考える点は苦労しました。NSKには専門性の高い製品や技術も多いので、関連する情報を自分で調べてキャッチアップするように心掛けました。こんなに幅広い製品があるのに驚きましたし、メンバーといろいろ会話をしているとそれぞれの製品にカタログだけでは伝わらない魅力があることに気付かされました。

近藤私は2021年の「___ with Motion & Control Connecting篇」のプロジェクトに参加したので、違うテイストのあたらしい動きをつくるにはどうしたらいいかを意識しました。「Connecting篇」 は個人的に想像を超えた出来栄えでした。その分、ボールをレールがつないでいくイメージを離れるのが初めは難しかったです。一方で、同じ部署のメンバーが開発していた「球面パラレルリンクアクチュエータ」は、ツール先端が動かないのにその周りを3つのリンクが忙しそうにウネウネ動いているところを面白く感じていました。そこでプロジェクトメンバーに紹介してみたところ、反応が良かったのを覚えています。

大久保会議で球面パラレルリンクアクチュエータを初めて見た時は、動きが複雑で何に使うのか興味が湧きました。また、この技術からは新たな領域へのチャレンジを感じられ、NSKの既存製品の枠を超えたまさに「あたらしい動き」だと思いました。

企業広告に採用する技術の最有力に躍り出た球面パラレルリンクアクチュエータ。ここでこの機構の開発者である千葉さんがプロジェクトに合流することに。

千葉球面パラレルリンクアクチュエータは、まだ開発途中で、機能性をブラッシュアップしている段階のため、外観などデザインは今後の検討事項でした。最初に話を聞いた時は不安が少しありましたが、この広告を通じて、この機構やNSKのことを知っていただけるきっかけになればと思うようになりました。

球面パラレルリンクアクチュエータとは

現在も改良が続いている球面パラレルリンクアクチュエータ。その奇妙な動きはどんなことに活用できるのでしょうか。

千葉球面パラレルリンクアクチュエータは、NSKが早稲田大学と共同開発している心臓超音波検査ロボットのプロジェクトの中で生まれました。この機構は、3つのアームをリンクさせ、ツールを球面に沿って動かすことができます。これを応用して、ツールの先端を動かさずに向きを自由自在にコントロールすることができます。
球面パラレルリンク機構自体は、40年ほど前からある技術ですが、従来の動きだと回転中心がリンク機構の内側に位置するため、ツールの先端の軌跡は一定半径の仮想的な球面を描くことになります。これだと、ツールの先端を回転中心とした姿勢角度の調整を行う場合、固定ベースの位置を補正しなければなりませんでした。この課題を解決すべく、NSKの開発した球面パラレルリンクアクチュエータでは、回転中心を球面の先端に持ってくることによって、従来技術に比べてコンパクトかつ可動域の広い動きを実現しています。

この技術を心臓超音波検査ロボットに活用することによって、検査技師が行うプローブ走査を再現することができます。このロボット技術によって、心疾患で苦しむ人を一人でも少なくし、健康で幸せな世の中をつくるお手伝いをしたいと考えています。
現代は少子高齢化による人手不足や介護問題など、さまざまな社会課題が存在します。ロボティクスを投入することでそれらの課題解決に貢献できるような技術を開発し、ウェルビーイングが当たり前の社会をつくっていきたいです。このような想いがあるので、企業広告を見て、NSKの技術がお客様の目に留まり、さらなる技術発展のきっかけになることも期待しています。

そんな開発者の希望を乗せた球面パラレルリンクアクチュエータを使って、どのような広告表現をするか、メンバーでさらなる検討を進めました。その過程でメンバーにはどんな気付きがあったのでしょうか。

柳川さまざまな部署に所属するメンバーが集まっているので、会議で出てくるアイデアや意見は、自分では思いつかないものも多く、とても新鮮でした。私は、NSKの企業広告のメインターゲットである「技術やモノづくりに関心の高い若年層」に近い立場です。ターゲット層の興味のあることや行動の傾向を意識しながら、ターゲット層により刺さるようなアイデアを出すように心掛けました。

倉持この過程で、協業しているデザインファームさんや社内にて、デジタルシミュレーションやプロトタイプをつくってみました。デジタルでもリアルでも、早い段階でカタチにすることで明確なフィードバックにつながると確信しました。一方で、何でもつくればいいということではなく、目的に沿ったものをしっかりと見極める必要があり、そのためにもぶれない軸を常にものさしにしながらアイデアを吟味していくことが重要だと感じました。

藤原私は、これまでは、現実的ではないアイデアは自分の中に留めてしまうことがありましたが、今回のプロジェクトでは、「何でもいいからアイデアを出そう!」と決めていました。メンバーの中で最も若手だったのですが、他の人の意見を受け入れる雰囲気でプロジェクトが進んでいたので、意見を出しやすかったです。自分のアイデアに対して、より深い知識を持っているメンバーがさまざまな方向性、可能性を見出してくれたのが印象的であり、まさにあたらしい動きが生まれていると感じました。

藤本世の中にない動きを表現したいという想いがあったので、インターネットでさまざまな動きを見て、アイデア出しの参考にしました。広告を見てくれた人が面白いと思ってくれるように、目に留まるような動き、カタチについても考えました。これまでの開発業務では小型化や軽量化などの追求は行ってきましたが、魅せるためのアクチュエータをつくることはなかったので、新たな取り組みで面白かったです。

金澤アイデアの発想はやはり楽しく、毎回の打合せの時間の流れがすごく速く感じるほどでした。その中でなるべく多彩な意見を出すように心掛けました。普段の業務では、アイデアが出た時にすぐ実現可能性を考えてしまうのですが、まずはしっかりとアイデアを出し切るというデザインの流れを踏めたことがあたらしい取り組みだと感じました。私は大学時代にデザイン科学を専攻しデザイン思考について学んでいたのですが、このプロジェクトもまさにそのステップに基づき進められており、ようやく理論と実践がつながった気がしました。今回も感覚的な発想だけに頼らず、伝えたい価値がどんな動きで表現できるかを体系立てて検討できました。