「ダブルナット冷却ボールねじ」を商品化

~大型工作機械の高速化・高精度化に対応~

ダブルナット冷却ボールねじ

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、大型工作機械の高速・高精度化の進展に対応するため、ダブルナット予圧方式ボールねじのナット部に冷却機構を設けた「ダブルナット冷却ボールねじ」を商品化しました。NSKは本製品の販売を2012年12月に開始し、2015年にナット冷却・中空軸冷却ボールねじの売上として10億円を目指します。
NSKは本製品を2012年11月1日(木)~11月6日(火)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「JIMTOF2012 第26回日本国際工作機械見本市」に出展します。

【開発の背景】

近年、航空機産業やエネルギー産業に用いられる大型工作機械において、高速化や高精度化が進んできています。これに伴い、ボールねじのねじ軸を中空化し冷却液を通す方法(軸芯冷却)が広く使われており、高速駆動に伴う発熱を効果的にねじ軸の内側から冷却し、高速化と高精度化の両立が図られています。しかし、大型工作機械に用いられる長尺のダブルナット予圧ボールねじでは、長さの制限から中空加工が不可能な場合があり、可能な場合においてもコストが非常に高くなるという問題がありました。
今回、ダブルナット予圧ボールねじにNSK独自のナット冷却構造を適用することで、大型工作機械用ボールねじを低コストで効率よく冷却する「ダブルナット冷却ボールねじ」を商品化しました。

開発の背景

【製品の特長】

1. 軸芯冷却と同等の冷却効果
ナット内の冷却構造の最適化により、軸芯冷却と同等の冷却効果を発揮。また、軸芯冷却では対応出来ない全長10m以上のボールねじの冷却を可能にしました。
従来の中空軸ボールねじと同等以上の冷却能力
温度分布測定結果
2. ナット冷却に最適な予圧構造
ナットを冷却すると、軸よりもナットの温度が低下するため予圧が増加することがあります。
本製品ではナット冷却に最適な予圧方式を採用し、ナット冷却時にも予圧荷重が増加しない構造としました。これによりボールねじの効率的な冷却が可能となります。
3. 取扱性の向上
ナットに設けた給排油穴に配管部品をつなぐだけで、ボールねじの冷却が簡単に可能となります。
軸芯冷却に必要なロータリージョイントや摺動シールが不要となり、冷却回路をナットごとに独立させたことで、冷却液漏れの心配がありません。また、ナット外径を従来品と同等としましたので、既存ハウジングを設計変更することなく、本製品への置き換えが可能となります。

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