中国系軸受メーカーに出資

~中国の真のインサイダー化を推進~

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、中国寧波摩士集团股份有限公司(中国浙江省宁波市镇海庄市街道 董事長 李罡 LI GANG、以下、摩士グループ)の子会社、公主嶺轴承有限責任公司(中国吉林省公主嶺市 董事長李罡、以下、公主嶺)に10%出資を決定しました。今回の出資は公主嶺が発行する新株第三者割当増資をNSKが引き受ける形で、2012年6月に完了する予定です。

公主嶺軸承有限責任公司の資本構成
  現在 出資後
(2012年6月)
摩士グループ 70% 63%
吉林省 30% 27%
NSK 0% 10%

NSKは世界有数(世界第3位)のベアリングメーカーであり、自動車軸受(世界シェアNo.1)やステアリング(世界シェアNo.2群)などの多様な自動車関連製品を世界中に供給しており、中国においてもハブユニット軸受をはじめとする自動車軸受や電動パワーステアリングなどステアリングを販売しております。一方、公主領は中国系のカーメーカー向けに幅広く自動車軸受を納入しております。
中国では自動車市場の拡大に伴い、最先端の自動車技術が導入され、ボリュームゾーンにおいても従来のコスト最優先から低燃費への貢献や耐久性など高機能化が進展しており、市場環境は大きく変化しております。
NSKで自動車事業を担当する専務の小森は、本日行なわれた調印式において、「NSKは、中国では軸受シェアNo.1であり、創業100周年にあたる2016年までに中国事業の売上を現在の2倍強の2,000億円まで高めることを目指しています。今回、公主領との協力関係を築くことで、中国市場をより深く理解し、中国経済の発展に貢献していきます。公主嶺との協働を通じて、今後の市場動向をいち早く見極め、真のインサイダー企業へと進化を続け、中国と共に発展していきます。」と語りました。
公主嶺の李罡董事長は、「今回、世界の軸受業界をリードするベアリングメーカーであるNSKからの出資を得たことは、弊社にとって大変光栄なことです。世界有数の技術力を持つNSKと連携することで、我々が得意とするボリュームゾーンのマーケットに加えて、従来は我々単独では困難とされていたハイエンドなマーケットまで狙うことが可能になります。NSKと弊社は理想的な補完関係にあり、両社が協力することで、中国市場のより幅広いゾーンへの対応が可能になります。」と語りました。

NSKについて

NSKは1916年に創立、国産第1号のボールベアリング(玉軸受)を世に送り出しました。以来数々のタイプの軸受を開発、世界各地に供給し、産業の発達、機械の進歩に大きく貢献しています。現在NSKは、軸受の分野で国内第1位、世界でも第3位のシェアを占めています。また、軸受の生産で培ってきた精密加工技術を利用し、早くから自動車関連製品、精機製品の分野に進出するなど、多角化を進めています。NSKは1960年代より海外にも積極的に進出し、NSKグループの生産拠点は現在、世界12ケ国、62ヶ所で稼動しております。中国では40年以上前からの国営企業向けに技術供与に端を発し、現在では12の生産拠点、19箇所の販売拠点を展開し、中国全土の自動車、産業機械などあらゆる産業の発展に貢献しております。

摩士グループについて

中国浙江省を拠点とする軸受メーカーです。OA機器向けの小さい径の軸受を専門に発祥し、現在では、中国市場の小形の軸受の分野では、地場メーカーの中No.1のシェアを持っており、中国外にも輸出しています。近年、摩士グループはトラック用軸受や、精密軸受及び大形軸受の分野にもM&Aによって、積極的に参入しました。これにより、従来からのOA機器向けに加えて、自動車、工作機械、風力発電など向けのより大きなサイズの軸受も製造しています。グループで7工場を持ち、2011年の売上は100億円弱でした。

公主嶺軸承有限責任公司

1958年に100%国営企業として、中国吉林省に設立され、以来主に自動車用軸受を、第一汽車グループをはじめ、東風汽車や中国重型汽車などの主力メーカーに幅広く供給しています。2008年には民営化され、摩士グループから70%の出資、吉林省国有資産経営管理有限責任公司からは30%の出資を受けました。2011年の売上は約40億円でした。

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