「高効率モータ用省エネ軸受」を開発

~ 摩擦損失を半減し、モータの高効率化に寄与 ~

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、転がり軸受の内部摩擦損失を従来の半分にまで低減させた「高効率モータ用省エネ軸受」を開発しました。NSKは本製品により、高効率化が要求されるモータの消費電力削減に貢献し、2016年に70億円の売上を目指します。

高効率モータ用省エネ軸受

開発の背景

近年、地球温暖化対策としてCO2削減や省エネ化が求められています。特にモータは、工場などの産業用消費電力の75%を占めるといわれており、世界各国でモータの高効率化規制が進んでいます。2008年には国際電機標準会議(以下、IEC)によって、モータ効率規制の国際規格の統一が行われました。モータの効率を決める要因は、鉄損、銅損、回路損、風損などモータそのものの損失が9割近くを占め、軸受による損失は1割程度ですが、今後、IE3*やIE4**レベルへとモータの更なる高効率化が進むにつれて、軸受に対する低摩擦損失化の要求が高まっていきます。

* IE3、IE4レベル:IECが定める効率レベルであり、IE1(スタンダード)⇒IE2(高効率)
⇒ IE3(プレミアム効率) ⇒ IE4(スーパープレミアム効率)の順に高効率となる。

製品の特長

軸受の摩擦損失を従来に比べ半減した超低摩擦損失
軸受設計の最適化により摩擦損失の半減を実現しました。

製品の効果

1. モータの高効率化、省エネに貢献
JIS高効率モータ規格のみならず、国際規格IECにおけるIE3やIE4レベルの厳しい効率規格に対応した省エネ製品を提供し、産業用モータの消費電力を削減します。
2. 信頼性の向上
軸受摩擦損失を低減することで軸受の温度上昇を抑えることが可能となり、モータ及び装置の信頼性が向上します。
開発の背景
開発のコンセプト
摩擦損失低減:開発品摩擦損失データ

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