「高耐食・高硬度ステンレスESZ軸受」を開発

~ 従来比10倍の耐久性と幅広い用途への対応を実現 ~

日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、腐食環境用に適した軸受として、「高耐食・高硬度ステンレスESZ軸受」を開発しました。2010年4月より販売開始し、2011年度に年間3億円の売上げを目指します。

NSKは、真空、クリーン、腐食環境などの苛酷な特殊環境のニーズを先取りした軸受・直動製品として、スペーシアシリーズを販売しています。この度、酸・アルカリなどの腐食環境に適した「高耐食・高硬度ステンレスESZ軸受」を開発し、スペーシアシリーズに追加しました。

高耐食・高硬度ステンレスESZ軸受

本製品は、太陽光パネルや液晶パネルに用いられる高機能フィルムの搬送ローラ支持用の軸受として、酸・アルカリ等の腐食環境下においても長寿命化を実現しました。また、中型サイズでは、強度と高耐食に優れるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂製保持器を採用しました。これにより、太陽光パネルや画面の大型化に伴う搬送ローラの大径化に対応可能です

また、本製品は耐食性に優れていることから、洗浄・殺菌・滅菌を行う食品機械や医療機器関連分野の搬送設備向けに最適です。

【製品の特長】

新素材の採用による耐久性の向上
内・外輪には従来のステンレス鋼(SUS630)と比べ約30%硬度を高めた新開発の「高耐食・高硬度ステンレス鋼ESZ」を採用し、転動体には耐食性と耐摩耗性に優れるセラミック球を採用しました。これにより、水中などの腐食環境下において従来比約10倍の寿命を可能にしました。
腐食環境下でも使用可能な高耐食性
「高耐食・高硬度ステンレス鋼ESZ」を採用したことにより、高機能フィルムの洗浄工程で使用される酸、アルカリなどの腐食環境下においても、十分な耐食性を実現しました。また、食品機械や医療機器の殺菌洗浄などで使用される次亜塩素酸ナトリウム水溶液にも優れた耐食性を有します。
幅広い用途に対応
本製品では、内径10mm~60mm、外径最大110mmまでの26サイズを品揃えし、太陽光パネルや液晶TV用の高機能フィルム製造工程から食品機械や医療機器関連分野の搬送設備向けまで、幅広いニーズに対応可能です。
大きな荷重負荷が想定される内径35mm以上の中型サイズでは、保持器に高強度・高耐食のPEEK樹脂を標準採用しました。食品機械や医療機器関連分野の搬送設備向けなど、小型サイズの軸受では、潤滑性を重視し、低摩擦・高耐食の特殊フッ素樹脂製の保持器を標準仕様としています。

NSKは、今後も様々な産業ニーズにお応えすべく、各種特殊環境に対応したスペーシアシリーズの製品群の充実を図ります。

高耐食・高硬度ステンレスESZ軸受の仕様

ESZ軸受の仕様

高耐食・高硬度ステンレスESZ軸受の耐久性

ESZ軸受と従来軸受の寿命比グラフ
ESZ軸受は、従来品(SUS630)の10倍の耐久性を有する。

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