自動車電装モータ用「高密封シール付き軸受」を開発

~ 密封性の改善により、モータ信頼性向上に貢献 ~

NSKは、トルク上昇(摩擦損失)を抑えながら密封性を飛躍的に向上させた自動車電装モータ用「高密封シール付き軸受」の開発に成功しました。

自動車電装モータ用「高密封シール付き軸受」

【開発の背景】

環境対策や低燃費、高効率化、高精度な制御を達成するために、クルマの電動化が進み、様々な部位で自動車電装モータの採用が拡大しています。自動車電装モータの中には、ABSモータ(アンチロックブレーキシステムにおいて油圧を発生させるポンプを回転させるモータ)のように、モータの作動時間、頻度が増加する事により、軸受がオイルに長時間さらされるものがあります。

このような環境においてはオイルなどの異物が軸受内部を貫通し、モータ内部へ浸入することによりモータ機能不良の原因となるため、軸受には高密封性への要求が厳しくなっています。

今回、NSKは、コンピューター解析とシール密封性評価データを積み重ねた結果、異物の侵入を防止する高密封シール付き軸受を開発し、モータの長寿命化と信頼性の向上を可能としました。

NSKはABS等の走行制御系、電動スロットル等の吸排気系モータの他、ハイブリッド車やEV車の走行制御系モータなど、各種自動車電装用モータ向けに拡販を図り、2014年度に「高密封シール付き軸受」の売上として7億円を目指します。

【製品の特長】

高密封化の実現
シールリップの長さや太さなどシール形状を最適化することで、シール締め代の変化を抑制し、シールリップ反力やリップ面圧を安定させる事で、軸受の密封性を従来比10倍以上向上しました。
トルク上昇の抑制
開発シールは、密封性を上げるためシール締め代を増やしながらも軸受トルクの上昇は抑えて高密封性を実現しており、モータの消費電力削減に貢献します。更にトルクのばらつきを抑えることで、モータの緻密な制御を可能にします。
高密封シール技術
コンピュータ解析による形状の最適化
高密封シールのオイル浸入試験結果

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